犬・猫・ウサギ・ハムスター・鳥・爬虫類などの目の病気を詳しく解説。目やに・充血・涙・白内障・緑内障・角膜潰瘍などの症状、検査、治療、予防まで獣医師が詳しく説明します。
目の病気は進行が早く、早期受診が視力を守る最も重要なポイントです。
こんにちは、アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。
愛知県豊田市でも、「目やにが増えた」「涙が止まらない」「目が白く見える」「急に目を開けなくなった」といった眼のトラブルで来院される犬・猫・エキゾチックペットが数多くいます。
眼の病気は皮膚病などとは異なり、数時間〜数日で視力に大きな影響を及ぼすものも少なくありません。一方で、早期に適切な診断と治療を開始できれば、多くの病気は良好にコントロールできます。
当院では「病気を治すだけではなく、大切な家族の見える幸せを守る」ことを大切に考えています。
今回は、犬・猫だけでなく、ウサギ・フクロモモンガ・フェレット・鳥・爬虫類など幅広い動物を診療する当院が、眼科診療について詳しく解説します。

当院の眼科診療の特徴
眼科疾患は「早く見つけて、正しく診断すること」が最も重要です。当院では原因を丁寧に見極め、専門医への紹介も含めた一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。
眼は非常に繊細な臓器であり、わずかな異常でも視力に大きく影響します。
例えば、
・涙が多い
・目やにが増えた
・白く見える
・充血している
・目を閉じている
・まぶしそうにしている
このような症状は、単なる結膜炎だけでなく、
・角膜潰瘍
・緑内障
・ぶどう膜炎
・水晶体疾患
・網膜疾患
など、緊急性の高い病気が隠れていることがあります。
当院ではまず十分な問診を行います。
・いつから症状があるのか
・片目か両目か
・急性か慢性か
・痛そうなのか
・他の病気はあるのか
・現在飲んでいる薬
などを確認し、病歴から病気を絞り込んでいきます。
そのうえで必要最小限かつ十分な検査を組み合わせ、原因を診断します。
当院は「病気になってから来る病院」ではなく、「病気を早く見つけ、健康寿命を延ばす病院」を目指しています。
眼科診療でもその考え方は同じです。
軽い症状だから様子を見るのではなく、小さな変化を早期に発見することで、大切な視力を守れるケースは数多くあります。
犬・猫だけでなく、ウサギ、フクロモモンガ、フェレット、小鳥、爬虫類など幅広い動物種に対応していることも当院の特徴です。

こんな症状があれば眼科へ
「少し様子を見よう」が視力を失う原因になることがあります。目の異常に気付いたら早めの受診をおすすめします。
眼科疾患では、飼い主様が最初に気付くサインがとても重要です。
次のような症状があれば、できるだけ早くご相談ください。
・目やにが増えた
・涙が止まらない
・涙やけが悪化した
・目を細める
・まぶしそうにする
・目をこする
・充血している
・白く見える
・黒目が青白く見える
・黒目が濁っている
・瞳孔の大きさが左右で違う
・物にぶつかる
・暗い場所で歩きにくい
・目が飛び出したように見える
・急に元気がなくなった
・顔を触られるのを嫌がる
これらは眼そのものの病気だけでなく、
・高血圧
・糖尿病
・自己免疫疾患
・感染症
・神経疾患
など全身疾患が原因の場合もあります。
特に、
急に白くなった
急に痛がる
急に見えなくなった
この3つは緊急性が高く、数時間の遅れが視力に影響する病気もあります。
「もう少し様子を見よう」と考えるよりも、「念のため診てもらおう」という意識が視力を守ります。

当院の眼科で実施している検査
眼科では複数の検査を組み合わせることで、見た目だけでは分からない病気までの診断を目指します。
眼科診療では、症状だけで病名を決めることはできません。
当院では必要に応じて以下の検査を実施します。
■スリットランプ検査
角膜、前房、水晶体などを詳細に観察します。
傷や炎症の有無を確認できます。
■フルオレセイン染色
角膜潰瘍や角膜びらんを確認します。
痛みの原因を特定する重要な検査です。
■シルマーティア試験(STT)
涙の量を測定します。
乾性角結膜炎(ドライアイ)の診断には欠かせません。
■眼圧チェック
緑内障やぶどう膜炎を診断します。
緑内障では早期治療が視力を左右します。
■眼底検査
網膜や視神経を観察します。
失明や高血圧、糖尿病など全身疾患の診断につながることもあります。
■細胞診・培養検査
感染症や難治性結膜炎では細菌や真菌を調べます。
■超音波検査
角膜が白く見え眼底が観察できない場合でも、眼球内部を評価できます。
必要に応じて全身検査や血液検査を組み合わせることで、眼だけではなく全身を総合的に評価しています。

犬・猫・エキゾチックペットで多い眼科の病気
眼の病気は動物種によって特徴が異なります。当院では動物種ごとの特性を考慮して診療しています。
犬
犬では
・角膜潰瘍
・乾性角結膜炎
・白内障
・緑内障
・チェリーアイ
・角膜ジストロフィー
・ぶどう膜炎
がよくみられます。
短頭種では角膜潰瘍や乾性角結膜炎が非常に多く認められます。
猫
猫では
・猫ヘルペスウイルス感染症
・角膜炎
・結膜炎
・ぶどう膜炎
・高血圧性網膜剥離
などが代表的です。
高齢猫では高血圧が原因となり、突然失明することもあります。
ウサギ
・鼻涙管閉塞
・結膜炎
・角膜潰瘍
・白内障
歯の病気が涙の原因になることも少なくありません。
ハリネズミ
・角膜損傷
・結膜炎
・眼球突出
・外傷
床材やケージ内事故が原因となることがあります。
小鳥
・結膜炎
・副鼻腔炎
・ビタミンA欠乏
・感染症
眼だけでなく全身疾患として現れるケースもあります。
爬虫類
・眼瞼浮腫
・ビタミンA欠乏
・脱皮不全
・感染症
飼育環境の改善が治療の重要なポイントになることも多くあります。

当院での眼科における治療法
眼科治療で最も大切なのは、「病名に対して適切な治療を、できるだけ早く開始すること」です。当院では対症療法だけでなく、原因に合わせたオーダーメイドの治療を心がけています。
眼の病気は「目薬をつければ治る」と思われがちですが、実際には原因によって治療法は大きく異なります。
例えば、充血している眼でも、
- 細菌感染
- ウイルス感染
- アレルギー
- 角膜潰瘍
- 緑内障
- ぶどう膜炎
- 異物
- 外傷
など、さまざまな原因が考えられます。
同じ「赤い眼」でも、使用すべき目薬は全く異なる場合があり、病気によっては逆効果になることもあります。
例えばステロイド点眼は炎症を抑える非常に有効な薬ですが、角膜潰瘍がある状態で使用すると傷が悪化し、角膜穿孔につながる危険があります。
そのため当院では、まずできるだけ正確な診断を行い、その結果に基づいて治療を開始します。
点眼治療
もっとも一般的なのが点眼治療です。
病気に応じて
- 抗菌薬
- 抗ウイルス薬
- 抗炎症薬
- 人工涙液
- 涙液分泌促進薬
- 眼圧降下薬
- 散瞳薬
- 縮瞳薬
などを組み合わせます。
複数の点眼薬を使用する場合には、それぞれの点眼間隔や順番も重要です。当院ではご自宅で迷わず実施できるよう、わかりやすいご説明を心掛けています。
内服治療
眼だけの病気と思われがちですが、実際には全身治療が必要になることも少なくありません。
例えば、
- 猫ヘルペスウイルス感染症
- ぶどう膜炎
- 自己免疫疾患
- 高血圧
- 糖尿病
などでは内服薬を併用することで、より良い治療効果が期待できます。
外科治療
内科治療だけでは改善が難しい場合には、専門施設をご紹介し、外科治療をご提案することがあります。
代表的には
- 白内障手術
- 緑内障手術
- 眼瞼腫瘍切除
- 眼瞼形成術
- チェリーアイ整復術
- 角膜手術
などがあります。
当院では無理に院内ですべてを行うのではなく、動物にとって最善の治療を受けられるよう、必要に応じて眼科専門施設と連携しています。
エキゾチックペットの眼科診療
ウサギやフクロモモンガ、小鳥、爬虫類では、眼そのものだけではなく飼育環境が原因になっていることも珍しくありません。
例えば、
- 紫外線不足
- ビタミンA欠乏
- ケージ内での外傷
- 床材による刺激
- 湿度や温度の異常
などを改善しなければ、薬だけでは再発を繰り返します。
当院では生活環境まで含めた治療をご提案しています。

当院での眼科治療の流れ
眼科診療では、「見た目だけ」で治療を始めることはありません。当院では一つひとつ原因を確認しながら診療を進めています。
① 問診
まずは飼い主様から詳しくお話を伺います。
例えば、
- いつから症状があるか
- 急に始まったのか
- 徐々に悪くなったのか
- 片目か両目か
- 痛がる様子があるか
- 他院で治療歴があるか
- 使用中の目薬はあるか
などを確認します。
この情報だけでも、疑われる病気をある程度絞り込むことができます。
② 視診・一般身体検査
眼だけでなく全身状態を確認します。
高血圧や糖尿病、感染症など全身疾患が原因となる眼疾患も少なくありません。
そのため「眼だけを診る」のではなく、「全身を診る」ことを大切にしています。
③ 眼科検査
症状に応じて、
- 涙液量検査
- 染色検査
- 眼圧測定
- スリットランプ検査
- 眼底検査
- 超音波検査
などを実施します。
すべての検査を毎回行うわけではなく、必要なものを選択します。
動物への負担も考えながら検査を進めています。
④ 診断とご説明
検査結果をもとに、
- 現在どのような病気なのか
- なぜその病気になったのか
- どのような治療法があるのか
- 予後はどうなのか
をできるだけわかりやすくご説明できるように努めています。
専門用語をできるだけ使わず、ご家族にも理解しやすい説明を心がけています。
⑤ 治療開始
治療内容をご理解いただいたうえで治療を開始します。
当院では、ご家族と一緒に治療方針を決めることを大切にしています。
⑥ 再診・経過観察
眼科疾患では「治療開始後」が非常に重要です。
症状が改善していても、
- 眼圧
- 角膜の状態
- 炎症
- 視力
などを継続的に確認し、必要に応じて治療内容を調整します。

眼科の早期発見に必要なこと
眼の病気は、飼い主様が毎日見ているからこそ早期発見できます。日頃から「いつもと違う」を見つけることが、視力を守る第一歩です。
眼の病気の多くは、初期にはわずかな変化しか現れません。
例えば、
「今日は少し涙が多いかな」
「目やにが増えた気がする」
「少しまぶしそう」
そんな小さな変化が、重大な病気の始まりであることがあります。
ご家庭では次のポイントを定期的に観察してみてください。
- 左右の目の大きさは同じか
- 白目が赤くなっていないか
- 黒目が白く濁っていないか
- 涙が増えていないか
- 目やにの量や色は変わっていないか
- 物にぶつかっていないか
- 暗い場所で歩きにくそうではないか
- 目をこすっていないか
- まぶしそうにしていないか
また、シニア期では定期健康診断も重要です。
高齢になると、
- 白内障
- 緑内障
- 高血圧性網膜剥離
- 網膜変性
などの発生率が高くなります。
当院では健康診断の際にも眼のチェックを行い、病気の早期発見に努めています。
当院の理念は「病気を治すこと」ではなく、「病気になりにくい生活を支えること」です。
眼科でも同じように、病気が進行してから治療するのではなく、早期発見・早期治療によって、大切な家族が一日でも長く快適な視生活を送れるようサポートしたいと考えています。

眼科におけるQ&A
Q1. 目やにだけでも受診した方がよいですか?
はい。目やにの原因は結膜炎だけでなく、角膜潰瘍やドライアイ、緑内障などさまざまです。数日続く場合や量・色が変化した場合は早めの受診をおすすめします。
Q2. 市販の目薬を使っても大丈夫ですか?
おすすめできません。動物には適さない成分が含まれていることがあり、病気によっては症状を悪化させる可能性があります。
Q3. 目をこすっています。様子を見てもいいですか?
目をこする行為は痛みのサインであることが多く、角膜に傷がついている可能性があります。できるだけ早く受診してください。
Q4. 白内障は治りますか?
進行した白内障は点眼薬だけで元に戻すことはできません。状態によっては専門施設での手術が選択肢となります。
Q5. 緑内障は治りますか?
緑内障は完治が難しい病気ですが、早期に発見し治療を始めることで視力を維持できる可能性があります。
Q6. 涙やけは眼科の病気ですか?
涙やけ自体は症状ですが、その背景には鼻涙管閉塞、眼瞼異常、ドライアイ、角膜刺激などが隠れていることがあります。
Q7. 高齢だから目が白いのは仕方ありませんか?
老化による核硬化症の場合もありますが、白内障との区別が必要です。一度眼科検査を受けることをおすすめします。
Q8. ウサギやフクロモモンガも眼科診療できますか?
はい。当院では犬・猫だけでなく、ウサギ、フクロモモンガ、フェレット、小鳥、爬虫類など幅広いエキゾチックペットの眼科診療にも対応しています。
Q9. 定期的な眼科検診は必要ですか?
シニア期や短頭種、眼の病気になりやすい犬種・猫種では、定期的なチェックが病気の早期発見につながります。
Q10. 少し気になる程度でも相談してよいですか?
もちろんです。眼の病気は早期発見・早期治療が視力を守る鍵です。「様子を見よう」と迷われたら、お気軽にご相談ください。
「ペットを安心して丁寧に診てもらえる病院」を探すあなたへ
小動物専門・エキゾチック対応の総合診療科、エキゾチックアニマル診療科のある当院では、皆さまのご協力のおかげで完全予約制を維持できております。本来最も時間のかかる問診票を、お時間のあるご自宅でゆったり確実に記入していただいています。そのため、本質的なお話の時間を取ることができています。それでもお話・ご質問があるという場合にも、LINEで完全にフォローさせていただいております。大切なご家族(”Ohana”)のことですから、一人の信頼できる獣医師に診てもらいたいですよね。LINE初診予約、ご相談や健康チェックもお気軽にどうぞ。
→【LINE予約はこちら】
愛知のヘソ豊田市周辺の岡崎市、日進市、安城・刈谷・名古屋市にお住いのペットの飼い主さまへ
当院の獣医師はエキゾチックペット、猫、小型犬などの広範な動物種に対する専門的な知識と豊富な経験を有しております。どんなペットにも信頼できるケアを提供いたします。
つまり、あらゆるペットに対応する総合的な診療を行なうことができます。
どんなお悩みもお気軽にご相談ください。多岐にわたるペットの医療に精通した獣医師が、どのペットにも最適な治療を提供いたします。注文は多いけど日本一面倒をよく見てくれる動物病院を目指しています。
月曜、火曜日は診療日で、水曜日にお休みをいただいております。そして、木曜、金曜、さらに土曜日・日曜日も診療しております。
往診や送迎も臨機応変にご対応させていただきますので、ご要望がございましたら、お知らせください。
かもがわ公園小動物クリニックは愛知県豊田市役所高橋出張所前のかもがわ公園の近くにございます。
#動物病院 #豊田市 #専門診療科
アロハオハナ動物病院 かもがわ公園小動物クリニック
愛知県豊田市東山町2-3-12
TEL:0565-79-2998(夜間救急のみ稼働)
※完全予約制で、電話はつながらないのですべてLINEからご連絡ください
診療時間:8:00〜21:00(外来休診時間あり、水曜休診)
小型犬、猫だけでなく、トカゲ・カエル・フクロモモンガ・ハリネズミ・チンチラ・モルモット・デグー・ウサギなど、エキゾチックアニマル診療にも対応しています。
対応地域
豊田市 / 岡崎市 / みよし市 / 刈谷市 / 安城市 / 知立市 / 日進市 / 長久手市 / 名古屋市 ほか三重、岐阜、静岡からの受診にも対応しています。
初診案内:
初診・お問い合わせフォーム
LINE予約:
LINE予約受付
Googleマップ:
Googleマップ・アクセス情報














この記事へのコメントはありません。