「こころの免疫力」──自己肯定感を見直すということ

犬と男性

「あなたの笑顔が、ペットにとって一番のおくすりです。そして、あなた自身にも」

アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。

いつも当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。

今日も、中島先生のメールマガジンを元に、自己肯定感についてお話しさせていただきます。

中島先生の『自己肯定感の教科書』はこちら

私たちは日々、仕事や人間関係、さまざまな出来事のなかで、少しずつ心に負担をかけながら生きています。
時には、ほんの小さなことが心にひっかかっていたり、大きな出来事に気持ちが沈んでしまったりすることもあるでしょう。

そういった「心のキズ」に向き合うために、実はとても大切な“力”があります。
それが「自己肯定感」、つまり「こころの免疫力」と言ってもいいと思います。

傷つかないように守るだけでは、限界がある

心を守る方法として、人との距離を置いたり、弱さを見せないようにしたりすることがあります。
これは「こころに鎧を着る」ような防御の働きとも言えるでしょう。

もちろん、それも大事な対応のひとつです。
でも、どんなに備えても、完全に傷つかずに生きていくことは難しいものです。

大切なのは、立ち直る力を持つこと

むしろ、傷ついたあとにどう回復するか──そこに「自己肯定感」の本当の力があります。

たとえば、落ち込んだとしても、「私は大丈夫」と立ち直ることができる人は、心の免疫力がしっかり働いている証拠です。
自分を責めすぎず、過度に落ち込まず、また前を向いて進める人は、この力を育てているのです。

体に免疫があるように、心にも回復力がある

子どものころ、転んでひざをすりむいたとき、自然に治っていった経験があると思います。
同じように、人の心にも「自然に癒える力」があるのです。

そしてこれは、特別な人だけが持つものではありません。
日々の考え方や習慣を少しずつ変えていくことで、誰でも少しずつ強く、やさしく育てていけるのです。

自己肯定感を育てることは、自分を大切にすること

動物たちも持つ自然治癒力と同じように、私たち人間も、心を回復させる力を備えています。
心が疲れたと感じたときは、「もっと頑張らなきゃ」と追い込むのではなく、「今の自分をそのまま認めてあげよう」と、一度立ち止まってみてください。

自己肯定感を育てることで、自分らしく、穏やかに毎日を過ごせるようになります。
それは、動物たちに寄り添うように、自分自身にもやさしくしてあげることから始まるのです。

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