「タイムマネジメントが病院を変える」

タイムマネジメント

ウェブで医療情報をたくさん閲覧できる時代に生きられて、ほんとうにありがたいです。

以前は、勉強をするとなると、たいていは東京まで出向いて、講義を聴くということをしなければいけんせんでした。千葉にいた時はそれでも大きな問題はありませんでしたが、豊田から東京というのは、遠すぎます。それが、ウェブで講義が聴けるようになるとは。ホント時間の節約ができる上に、お金の節約もできて、それで勉強して知識を得ることができるなんて、願ったり叶ったりです。

昨日のウェビナーは、タイムマネジメントが病院を変えるということで、これからの課題が見えてきました。

話の中でこんなような言葉がありました。「以前は、医者は月月火水木金金で、休みなんてなく、患者さんのために身を粉にして働くんだ...」。私も、患者さんのために、獣医師は休んではいけないんだと、ずぅーと思っていました。勤務医時代は、ポケベルを持ち、動物病院の近くに住んで、いつでも出動できるように待機していました。開業後も、24時間緊急受付を一貫してきました。とくに夜間や休日の診療が体制化していない動物病院業界では、救急救命には、必至のことであると。豊田に戻ってからは、寄る年波には勝てず、休診日を作り、名古屋に夜間専門病院も登場してくれたおかげで、ずいぶん楽ができるようになりました。

みなさまは「LIBBY ZION事件」という1984年の医療事故はご存じでしょうか?レジデントの投薬ミスという事故で死亡した家族の訴訟で、ミスをした医師自身ではなく、医師が長時間勤務をしなければならない構造こそが問題というところに争点が置かれていました。
余談ですが、どうして研修医がレジデントと呼ばれているのかというと、「家に帰れず病院に住んでいるようなもの」ということだったと初めて知りました。
徹夜で診療をしていると、判断能力は、酔っ払いレベルに低下してしまうそうです。恐ろしいですね。その後は医師ではなく、患者さんの安全を守るために、医師の勤務時間を制限することになったようです。その体制に変換しても医療の質の低下が起きないように、いろいろなアイデアを駆使しているようです。

当院は現在は完全な家族経営なので、ブラック動物病院のように法律上タイムマネジメントで問題になることはありませんが、私の診療の質が担保できるように、そして、今は家内にいろいろな仕事を分担してもらっていますが、これらのタイムマネジメント術を駆使して、彼女の負担も減らせるようにしていこうと思います。

#動物病院
#タイムマネジメント

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