「フトアゴヒゲトカゲの臨床医学」🦎

野生のフトアゴヒゲトカゲ

上記の研修を受けて、修了証を授与されました。

Clinical Medicine of Bearded Dragons

オーストラリア原産のアガマ科トカゲであるフトアゴヒゲトカゲ(主にフトアゴヒゲトカゲ属 Pogona vitticeps)は、ペットとして広く親しまれており、飼育下での寿命は一般的に7年から12年ほどです。

飼育にあたっては、カルシウムの恒常性を維持するためにUVB(紫外線B波)の照射が不可欠であり、飼育環境は25から40℃の範囲で温度勾配を設ける必要があります。食餌は雑食性で、葉物野菜や昆虫をバランスよく与えますが、昆虫には事前に栄養剤を摂取させる「ガットローディング」を施し、さらにカルシウムやマルチビタミンのサプリメントを定期的に添加することが推奨されます。

医療・健康管理の面では、この種特有の歯の構造(端生歯)により歯科疾患にかかりやすいため、身体検査の際には入念な口腔内チェックが欠かせません。脱水状態は唾液の粘り気や眼球の位置で判断し、栄養状態は腹部後方の側面にある脂肪体の付き具合で確認します。

また、検査や治療の際に攻撃的になる個体に対しては、四肢を体幹に沿わせて保持する物理的な保定が有効です。より詳細な画像診断や手術を行う場合には、注射による鎮静や、モルヒネなどの鎮痛剤を用いた脊髄麻酔が用いられます。診断手法としては、尾の静脈からの採血が一般的ですが、内臓疾患の診断には従来のレントゲン検査よりも、詳細な情報が得られる超音波検査やCTスキャンが適しています。

Date: October 27, 2025; updated December 10, 2025

By: Grayson Doss, DVM, DACZM

Keywords: agamiddentitionfollicular stasisNannizziopsisultraviolet

Categories: Lizard,  Reptiles & Amphibians,  Resources & Education

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