「あなたの笑顔が、ペットにとって一番のおくすりです。そして、あなた自身にも」
アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。
いつも当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。
今日も樺澤先生に教えていただいたことを参考にシェアさせていただきます。
本日は、皆様と当院スタッフ、そして時には飼い主様同士の関係をより良いものにしていくために、「伝え方」や「感じ方」に関する心理学的なお話をさせていただきたいと思います。

■「因果応報」はスピリチュアルではなく、実は心理の話
「因果応報」と聞くと宗教的・スピリチュアルな響きを感じる方もいるかもしれませんが、実はこれ、心理学的にも説明できる現象です。
人間の脳は、自分が発した言葉や態度、感情に応じて、無意識のうちに相手の反応や周囲の空気を引き寄せる傾向があります。
心理学には「返報性の法則」があります。優しくされたら優しく返したくなる、そんな経験はありませんか?
逆に、冷たくされたり攻撃的な言葉を投げかけられた時、私たちの心は自然と防御的・対立的になります。
これは「ネガティブな返報性」とも言われ、感情的な言動は、感情的な反発を招く可能性が高いという科学的な知見があるのです。
■ネガティブな発言は、自分にも返ってくる
例えば、誰かに対して怒りや不満を強くぶつけると、一時的にはスッキリするかもしれません。
しかし、脳科学の研究では、悪口や批判を繰り返すことは自分自身のストレスを高めるという結果が出ています。
さらに、そうした発言はインターネット上などを通じて、まわりまわって自分のもとへと返ってくる可能性もあります。
最近では、GoogleのレビューやSNSを通じて、誰でも気軽に意見を発信できる時代になりました。
もちろん、貴重なご意見として真摯に受け止めさせていただく内容も多くございます。
ただ一方で、事実と異なる情報や一方的な怒りに基づいた投稿が、スタッフの士気や診療環境に影響を与えるケースも見受けられます。
当院では、すべての動物たちと飼い主さまに最善のケアをご提供するため、日々努力を重ねております。
完全予約制の導入、待ち時間ゼロ、事前問診、適正飼育アドバイス、LINEでの随時フォローアップなどの体制の工夫、私自身はウェルビーイングの学習などなど、従来に比べて、努力の種が芽を出して育ってきていると感じています。
「・・・医者はいつも急かされ、スケジュールをこなし切れないように感じ始めます。うつ状態や燃えつき症候群になるのもうなづけます。患者もまた急がされ、大切にされていないと感じ、単なる病気や臓器か、もっとひどい時にはお金としてしか、医者に関心を持ってもらえず、一人の人間、あるいは友人としては見てもらえないと感じます。患者の尊厳も人間性もむしばまれてゆきます。・・・」(『前世からのメッセージ』より)
その中で、もしご不安な点、ご不満な点がございましたら、どうかその場で直接ご相談いただけますと、より迅速で的確な対応が可能になります。

■ポジティブな言葉は、自分にもプラスの影響を与える
人に親切にしたとき、感謝されたとき、私たちは幸せな気持ちになりますよね。
これは「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンやオキシトシンの働きによるものです。
逆に、攻撃的な言動や表現をすると、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加し、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
つまり、「伝え方」は相手だけでなく、自分自身の心と身体にも影響するということなのです。
■お互いに建設的な関係を築くために
私たち動物病院は、「病気を治す場所」であると同時に、「飼い主さまとスタッフが信頼関係を築く場所」でもあると考えております。
「ここがダメ、あれはないんじゃない」と粗探しをするのではなく、何が得られたのかをご自身で見つける視点をもっていただくと、より幸せに近づく予感がしませんか?
もし何かお気づきの点がございましたら、感情的ではなく、建設的なご意見としてお伝えいただけると大変ありがたく存じます。
批判やご指摘は、ときに貴重な「フィードバック」として、私たちの成長や改善のきっかけにもなります。
そのためにも、信頼に基づく前向きな対話の場を、皆様とともに育てていきたいと考えております。
最後になりますが、すべては飼い主さまとそのペットたちのために。
よりよい獣医療、より良い関係を築くために、皆さまのご理解とご協力を、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

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