日々の食卓にもよく登場する「キウイフルーツ」。そのさわやかな酸味と甘み、そして栄養価の高さから、健康意識の高い方に人気のフルーツです。ところで、そんなキウイフルーツが「こころの健康」にも良い影響を与える可能性があることをご存じでしょうか?
2025年4月、オーストラリアのアデレード大学による興味深い研究成果が、国際栄養学術誌『Nutrients』に掲載されました。この研究では、ビタミンCが豊富なキウイフルーツを毎日食べることで、軽度から中等度の気分障害(うつ症状など)を抱える人の心理状態が改善される可能性があることが示されています。

この研究には、18〜60歳の成人26名が参加し、以下の2つの条件をそれぞれ4週間ずつ体験しました。
- 1日2個のキウイフルーツを摂取
- 通常の食事のみで過ごす
心理状態や活力、血中ビタミンC濃度、消化器症状などが定期的に評価されました。
主な結果
- 気分障害のスコアはキウイ摂取時に約65%の改善(統計的にも非常に有意)
- ウェルビーイング(心理的な充足感)は約10%改善
- 活力(エネルギーレベル)は17%増加
- 血中ビタミンC濃度は27.5%上昇
- 消化器症状の重症度は16%軽減
また、期間中に重篤な副作用は報告されていませんでした。
今後への期待
研究グループは「この結果は予備的なものである」としつつも、日常的に手に入るフルーツであるキウイに、気分の安定や心身の活力を支える働きがある可能性を示す興味深い知見として注目しています。
今後は、より規模の大きい臨床試験や、重度の症状を抱える方々への応用など、さらなる検証が期待されます。

キウイフルーツは一部の種を除きペットに直接与えるべき食材ではありませんが、「人の健康がペットとのより良い生活をつくる」と私たちは考えています。ちょっとした日々の食習慣が、心のバランスを整える一助になるかもしれませんね。
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