子犬の乳歯が抜けない?「乳歯遺残」の見分け方と、後悔しないためのデンタルケア習慣🦷

パピーの歯科診療をしてくれる動物病院はどこにある?

最終更新日:2026年3月6日

乳歯遺残(抜けない乳歯)のリスクと治療


この資料は、アロハオハナ動物病院による、子犬の歯科管理に関する専門的な助言をまとめたものです。特に乳歯が抜けずに残る乳歯遺残のリスクを指摘し、放置すると将来の歯並びや口腔環境に悪影響を及ぼすと警鐘を鳴らしています。家庭でのケアについては、噛み癖を防ぐために指ではなく歯ブラシを使用し、早期に習慣化することを推奨しています。また、誤飲の危険があるガーゼの使用を避け、安全なデンタル玩具を活用するなどの具体的な対策も紹介されています。飼い主さまに対し、成長期における定期的な歯科検診と適切な道具選びの重要性を説く内容となっています。

こんにちは。アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。

ちょうどお家に迎えたころ、パピーは数カ月齢が多いです。この時期、乳歯が生えています。これが人同様、徐々に永久歯に抜け替わっていきます。乳歯が抜けて、すき間が空いたり、穴が開いて出血したりしているのを発見することもあるでしょう。しかし、乳歯が抜けずその横に永久歯が生えてくることがあります。これを乳歯遺残といいます。下の子犬の写真では、たくさんの乳歯が残っています。切歯(前歯)の乳歯は下向き矢印で示しているメープルの葉の形をしているものが上あごに4本見えています。犬歯の乳歯は尖った牙のような形です。写真では下顎の右側乳歯を左向き矢印で示していますが、この写真では4本の犬歯の乳歯が写っています。

この乳歯は歯茎の中に深く埋まっています。下記の写真は乳歯を抜歯したものです。線の「上」が外に見えていた部分で、線の「下」が歯茎に埋まっていた分です。

この状態のままいつまでも乳歯が抜けないと、歯並びが悪くなります。その結果歯石が溜まりやすく、永久歯にも悪影響を及ぼします。それが下記の写真です。

とくに成長期は 定期的に歯科検診を受け、乳歯遺残の状態であれば、全身麻酔をかけて抜いてあげましょう。

また、パピーはケージや椅子の脚などの硬い家具などを噛むことがあります。そのような癖がつくと乳歯が欠けて、そこから細菌感染し、最悪、次に生えてくる永久歯にも悪影響が出てしまいます。各種噛む玩具が市販されていますので、それらを必ず与えてあげましょう。

蹄などの固いものは歯が欠けてしまうこともあるので、使わないほうが無難です。

子犬の歯磨きについて

パピーの歯磨きについて、個人的な意見ですが、できれば「指」は使わない方がいいと思います。それは、指を口に入れることで、ひとの指を噛む行動が身に付く可能性があるのではないかと考えているからです。しかも、子犬の乳歯は尖っていて、咬まれると結構痛いですよ。

初めから小さめの歯ブラシを使うことをお勧めします。それを口に当て、徐々に歯の外側、つまり頬の裏側、そして、口の中へと進めていくとよいでしょう。

パピーを迎えて新しい環境に慣れてきたらできるだけ早めに始めましょう。幼いうちから始めれば、歯ブラシに味がついていなくても、嫌がらない子が多いのではないでしょうか。

初めはお互い慣れずたいへんです。当院でも歯磨きジェルを扱っていますので、一緒にお使いいただけると効果的です。

パピーのデンタルケア

たくさんのデンタルケア製品がございます。こちらからも、あなたのパピーにピッタリな製品を探してみてください。

個人的なイチ押しは、デンタルロープ!

噛むことで唾液が出て汚れを洗い、歯をこすって汚れを落としてくれます。サイズに注意しないと、飲み込んでしまいますよ!

指に巻く歯磨きガーゼなどは要注意です。このガーゼを飲み込んでしまい、救急受診される事案が後を絶ちません!

「乳歯はどうせ抜け替わるんだし、永久歯が生えてきてからでいいや」と考えていると、歯磨きのタイミングを逸してしまうと思います。何が何だか分からない幼いうちに取り組み始めたほうが、その後の苦労が少ないと思います。


パピーのデンタルケアに関するよくあるご質問

Q1. 子犬の歯磨きはいつから始めればいいですか?

A. 子犬の歯磨きは、できればお迎えした日から始めるのが理想です。
「子犬 歯磨き いつから」と検索する飼い主さまはとても多いのですが、実際には乳歯が生えそろう生後2〜3か月齢頃から口に触れる練習を始めるのがすすめられています。

最初は歯ブラシを使う必要はありません。
指で口元を触る → ガーゼで歯をなでる → 歯ブラシへ移行、という順番で慣らすとスムーズです。

子犬の時期に歯磨き習慣をつけておくと、将来の歯周病予防に大きな差が出ます。


Q2. 子犬が歯磨きを嫌がります。どうすればいいですか?

A. 子犬が歯磨きを嫌がる場合は「歯磨き=嫌なこと」にしないことが重要です。

「子犬 歯磨き 嫌がる」という相談は非常に多いですが、以下の方法で改善することが多いです。

  • 最初は口元を触るだけにする
  • ご褒美のおやつとセットにする
  • 短時間(5〜10秒)から始める
  • 歯ブラシではなくガーゼ(※誤飲に注意)からスタートする

無理に押さえつけて歯磨きすると、一生歯磨きが苦手なワンちゃんになってしまうこともあります。
焦らず、毎日少しずつ慣らすことが成功のコツです。


Q3. 子犬の乳歯はいつ抜けますか?抜けないと問題ですか?

A. 子犬の乳歯は通常、生後4〜6か月頃に自然に抜けて永久歯に生え変わります。

ただし、小型犬では乳歯が抜けずに残る「乳歯遺残」がよく見られます。

「子犬 乳歯 抜けない」という検索が多い理由もここにあります。

乳歯が残っていると

  • 歯並びが悪くなる
  • 歯石が付きやすくなる
  • 若いのに歯周病になる

といった問題につながることがあります。

生後6〜7か月を過ぎても乳歯が残っている場合は、動物病院で相談することをおすすめします。


Q4. 子犬でも歯石はつきますか?

A. はい。子犬でも歯磨きをしていないと歯石はつきます。

「子犬 歯石」と検索する方も多いですが、歯石の原因は歯垢(プラーク)です。

歯垢は、24〜48時間で歯石に変わると言われています。

つまり、歯磨きをしない状態が続くと、1歳未満でも歯石がつくことがあります。

子犬のうちから歯磨きを習慣にしておくことが、将来の歯周病・抜歯・口臭の予防につながります。


Q5. 子犬なのに口臭があります。大丈夫ですか?

A. 子犬でも口臭が強い場合は、口のトラブルが隠れていることがあります。

「子犬 口臭」という検索も非常に多いですが、原因としては

  • 歯垢の蓄積
  • 乳歯遺残
  • 歯肉炎
  • 口の中の傷
  • 異物(おもちゃの破片など)

などが考えられます。

特に甘酸っぱい強い臭いや腐ったような臭いがする場合は、歯肉炎や歯周病の初期症状のこともあります。

気になる場合は、早めに動物病院で口の中をチェックしてもらうと安心です。


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