犬のマムシ咬傷ガイド|症状の見分け方・応急処置・予防策を徹底解説🐍

マムシ咬傷注意喚起看板

最終更新日:2026年4月5日

「夜道はお気を付けください!」

犬のマムシ咬傷は処置せず即受診。草むらを避け安静を保ち命を守る行動を優先しましょう。

愛知県豊田市にあるアロハオハナ動物病院によるこの記事は、ニホンマムシによる犬の咬傷被害への警鐘を鳴らし、その具体的な症状や応急処置について、救急診療に長年従事している獣医師が解説しています。マムシは5月から10月の暖かい時期に活動が活発になるため、飼い主さまには草むらや水辺での散歩を避けるといった予防策が推奨されています。万が一ペットが咬まれた際は、患部を刺激せずに30分以内の迅速な受診が必要であり、病院では点滴や薬物療法を用いた全身管理が行われます。ただし、当施設では中型犬以上の入院には対応できないといった運営上の制約も明記されており、事前の確認が重要です。適切な知識を持つことで、愛犬の命に関わる重篤な事態を防ぐための指針となる内容です。

こんにちは、アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニックの院長です。

豊田市周辺地域では、マムシ(ニホンマムシGloydius blomhoffii)は春から秋にかけて、とくに5月から10月にかけて、気温が20~30℃の時間帯に活発に活動します。​彼らは平地から山林、水辺や田畑など幅広い環境に生息し、夜行性ですが日中に活動することもあります。​特に湿った草むらや川辺、農道などでの遭遇が報告されています。彼らの食料であるネズミ、カエル、トカゲ、鳥の雛などが棲息しているからです。こういう場所は、ダニレプトスピラ症の感染源でもありますので、ご注意を。

マムシは臆病な性質を持ち、通常は人や動物に対して攻撃的ではありませんが、不意に接近した場合や踏みつけた場合などには防衛反応として咬みつくことがあります。​とくにワンちゃんがお散歩で草むらに入る際には注意が必要です。

人もワンちゃんも、マムシに噛まれた場合は、早急な対応が必要です。
人については、みよし市の案内が参考になります。人では、腫れ、出血、皮下出血、発熱、悪寒、吐き気などの症状が含まれます。死亡率は0.8%という報告があります。​症状は時間とともに進行することがあるため、早急な対応が求められます。

当院では、マムシによる咬傷を含む緊急対応を行なっております。​とくに春から秋にかけては、マムシの活動が活発になるため、ペットの散歩や外出時には十分な注意が必要です。​

万が一、ペットが咬まれた場合は、すぐに当院までご連絡ください。​迅速な対応と適切な治療を提供いたします。

ここでは、ワンちゃんのマムシ咬傷についてお話させていただきます。

以下は、飼い主さまができる対処方法としての一般的なアドバイスですが、緊急性があるためできるだけ早くご連絡してくださいね。30分以内に腫れや痛み症状が出ることが多いようです。お散歩時間から逆算して、ヘビに咬まれたかも?と考えてください。

マムシに咬まれた?症状の見分け方とチェックリスト

ワンちゃんが草むらで急に鳴き声を上げたり、顔を気にし始めたりした場合は注意が必要です。マムシ咬傷は30分以内に腫れや痛みが現れることが多いため、以下のポイントをすぐに確認してください。

  • 咬まれた痕(牙痕)の確認: マムシの牙の痕は、通常2本の小さな穴として見られます。
  • 急激な腫れ: 咬まれた部位(特に頭部56%、前肢21%など)が急速に腫れ上がります。
  • ワンちゃんの様子: 強い痛み、元気がなくなる、発熱、吐き気などの症状が出る場合があります。
  • ヘビの特徴: 三角形の頭と、体に黒く縁どられた斑紋(銭形模様)があればマムシの可能性が高いです

対策1:緊急性を理解する

咬まれ方により、毒液が注入されていないこともあるようですが、一般的にはマムシの咬傷は非常に危険であり、命にかかわることがあります。夜間休日救急などに対応できる動物病院は限られていますが、早急にご連絡してください!症状は咬まれた部位や犬のサイズによって異なる場合があります。頭56%、前肢21%、後肢19%との報告があり、ワンちゃんが覗き込んだ時に咬まれる機会が多いことが想像されます。
可能であれば、咬まれた時間や場所、ヘビの特徴(写真があれば尚良い;マムシは三角形の頭と黒く縁どられた斑紋が特徴的)を記録してください。そもそもヘビなのか、ヘビだとしたら、できるだけ安全な距離を保ちつつ、その特徴を記憶あるいは撮影してください。

対策2:静かに保ち、活動を制限する

活動を制限し、静かにさせることで、蛇毒の体内への拡散を防ぐことができるかもしれません。

対策3:傷口を処置しない

毒を吸い出す、切開するなどの処置は行なわないでください。これらの行為は危険であり、かえって症状を悪化させる可能性があります。なかには、毒牙が折れて刺さっていることもあるようで、X線検査も勧められています。

犬のマムシ咬傷の治療内容と予後について

当院では、ワンちゃんの状態に合わせて以下のような治療を組み合わせて行います。

  1. 患部の処置: 傷口の消毒・洗浄、および牙が折れて残っていないかの確認(必要に応じてX線検査)。
  2. 薬物療法: 炎症を抑えるステロイド剤、感染を防ぐ抗生物質、止血剤、抗ヒスタミン剤の投与。
  3. 全身管理: 点滴による腎臓の保護など。

マムシの咬傷は重篤な状態につながる可能性があるため、適切な処置をするためにもできるだけ早く受診することが大切です。当院では、患部を消毒洗浄しながらの確認に続き、抗生物質、ステロイド剤での消炎、止血剤、抗ヒスタミン剤、点滴による腎臓の保護などを症状を見ながら組み合わせて治療していきます。重症例では人では抗毒素血清を使うこともあるようですが、当院では常備しておりません。

※当院では柴犬サイズになると入院できません。応急処置しかできませんので、他院で対処できない時のみ、ご連絡ください。

【予後について】 マムシの毒は非常に強力で命に関わることもありますが、早急に適切な治療を行うことが救命率を高めます。ただし、当院では柴犬サイズ以上のワンちゃんの入院管理は行えないため、中型犬以上の場合は応急処置しかできません。他院で対処できない時のみ、ご連絡ください。

※小さい病院であり、スタッフも十分ではありませんので、皆様のお力添えで、当院を大きくしてやってください。お願い申し上げます。

予防策について

遭遇しない対策も

その前に、ヘビと遭遇しないようにするということも大切です。

草陰や岩陰で休んでいるところを、急にワンちゃんが通れば、驚いてとっさに咬むという事故につながります。

このような場所を避けてお散歩をしましょう。

アスファルトやコンクリートの上が温まっているので、体を温めているヘビもいると思いますので、物陰だけ注意していればよい、というわけではありません。

とくに、夜は足元が見えないので、要注意です。

夜間の咬傷は当院のように夜間緊急を扱っている動物病院しか受診できません。

特に当院は中型犬以上のワンちゃんは入院できませんので、ほかの動物病院を探していただくことになります。

危険そうな場所は散歩コースから外しましょう。


犬のマムシ咬傷 よくあるQ&A(10選)

Q1. 犬がマムシに咬まれると、どんな症状が出ますか?

A. 最も多いのは「急激な腫れ」と「強い痛み」です。
特に顔や足がパンパンに腫れるのが特徴で、進行すると嘔吐・呼吸困難・ショックなど全身症状も起こります。

Q2. 咬まれてすぐ症状は出ますか?

A. 多くは30分〜数時間以内に腫れと痛みが出ますが、遅れて重症化することもあります。
見た目が軽くても油断は禁物です。

Q3. 犬はマムシに強いから放っておいても大丈夫ですか?

A. 完全に誤りです。
死亡率は人より低い傾向のようですが、ショックや腎不全で死亡する例もあります。

Q4. 咬まれた場所はどこが多いですか?

A. 顔(鼻先)と前足が圧倒的に多いです。
好奇心で近づいて咬まれるケースが典型です。

Q5. 応急処置は何をすればいいですか?

A.

  • 安静にする
  • 患部を触りすぎない
  • すぐ動物病院へ

毒を吸い出す・切る・縛るは推奨されません。

Q6. すぐ病院に行くべきですか?

A. 必ずすぐ受診です。
症状が軽く見えても、内部で出血や腎障害が進行することがあります。

Q7. 治療はどんなことをしますか?

A. 主に以下を行います:

  • 点滴(ショック・腎保護)
  • 消炎・抗生剤
  • 止血管理
  • 重症例では集中管理

※抗毒素は症例により検討されます

Q8. どれくらいで治りますか?

A. 軽症なら数日〜1週間程度で改善することが多いですが、
腫れや組織ダメージは数週間残ることもあります。

Q9. 命に関わることはありますか?

A. あります。
特に

  • 小型犬
  • 高齢犬
  • 顔・首の咬傷
  • 治療遅延

ではリスクが高くなります。

Q10. 予防するにはどうしたらいいですか?

A.

  • 草むら・田んぼ・水辺に近づけない
  • 夏〜秋の散歩は特に注意
  • 匂い嗅ぎ・拾い食いを制御

これが最も現実的な予防です。


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小動物専門・エキゾチック対応の救急診療科、エキゾチックアニマル診療科のある当院では、皆さまのご協力のおかげで完全予約制を維持できております。本来最も時間のかかる問診票を、お時間のあるご自宅でゆったり確実に記入していただいています。そのため、本質的なお話の時間を取ることができています。それでもお話・ご質問があるという場合にも、LINEで完全にフォローさせていただいております。大切なご家族(”Ohana”)のことですから、一人の信頼できる獣医師に診てもらいたいですよね。LINE初診予約、ご相談や健康チェックもお気軽にどうぞ。

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