マムシ咬傷の対処法と予防策について

マムシ咬傷注意喚起看板

マムシ注意!

こんにちは、アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニックの院長です。

「夜道はお気を付けください!」

豊田市周辺地域では、マムシ(ニホンマムシGloydius blomhoffii)は春から秋にかけて、とくに5月から10月にかけて、気温が20~30℃の時間帯に活発に活動します。​彼らは平地から山林、水辺や田畑など幅広い環境に生息し、夜行性ですが日中に活動することもあります。​特に湿った草むらや川辺、農道などでの遭遇が報告されています。彼らの食料であるネズミ、カエル、トカゲ、鳥の雛などが棲息しているからです。こういう場所は、ダニレプトスピラ症の感染源でもありますので、ご注意を。

マムシは臆病な性質を持ち、通常は人や動物に対して攻撃的ではありませんが、不意に接近した場合や踏みつけた場合などには防衛反応として咬みつくことがあります。​とくにワンちゃんがお散歩で草むらに入る際には注意が必要です。

人もワンちゃんも、マムシに噛まれた場合は、早急な対応が必要です。
人については、みよし市の案内が参考になります。人では、腫れ、出血、皮下出血、発熱、悪寒、吐き気などの症状が含まれます。死亡率は0.8%という報告があります。​症状は時間とともに進行することがあるため、早急な対応が求められます。

当院では、マムシによる咬傷を含む緊急対応を行なっております。​とくに春から秋にかけては、マムシの活動が活発になるため、ペットの散歩や外出時には十分な注意が必要です。​

万が一、ペットが咬まれた場合は、すぐに当院までご連絡ください。​迅速な対応と適切な治療を提供いたします。

ここでは、ワンちゃんのマムシ咬傷についてお話させていただきます。

以下は、飼い主さまができる対処方法としての一般的なアドバイスですが、緊急性があるためできるだけ早くご連絡してくださいね。30分以内に腫れや痛み症状が出ることが多いようです。お散歩時間から逆算して、ヘビに咬まれたかも?と考えてください。

対策1:緊急性を理解する

咬まれ方により、毒液が注入されていないこともあるようですが、一般的にはマムシの咬傷は非常に危険であり、命にかかわることがあります。夜間休日救急などに対応できる動物病院は限られていますが、早急にご連絡してください!症状は咬まれた部位や犬のサイズによって異なる場合があります。頭56%、前肢21%、後肢19%との報告があり、ワンちゃんが覗き込んだ時に咬まれる機会が多いことが想像されます。
可能であれば、咬まれた時間や場所、ヘビの特徴(写真があれば尚良い;マムシは三角形の頭と黒く縁どられた斑紋が特徴的)を記録してください。そもそもヘビなのか、ヘビだとしたら、できるだけ安全な距離を保ちつつ、その特徴を記憶あるいは撮影してください。

対策2:静かに保ち、活動を制限する

活動を制限し、静かにさせることで、蛇毒の体内への拡散を防ぐことができるかもしれません。

対策3:傷口を処置しない

毒を吸い出す、切開するなどの処置は行なわないでください。これらの行為は危険であり、かえって症状を悪化させる可能性があります。なかには、毒牙が折れて刺さっていることもあるようで、X線検査も勧められています。

マムシの咬傷は重篤な状態につながる可能性があるため、適切な処置をするためにもできるだけ早く受診することが大切です。当院では、患部を消毒洗浄しながらの確認に続き、抗生物質、ステロイド剤での消炎、止血剤、抗ヒスタミン剤、点滴による腎臓の保護などを症状を見ながら組み合わせて治療していきます。重症例では人では抗毒素血清を使うこともあるようですが、当院では常備しておりません。

※当院では柴犬サイズになると入院できません。応急処置しかできませんので、他院で対処できない時のみ、ご連絡ください。

※小さい病院であり、スタッフも十分ではありませんので、皆様のお力添えで、当院を大きくしてやってください。お願い申し上げます。

予防策について

遭遇しない対策も

その前に、ヘビと遭遇しないようにするということも大切です。

草陰や岩陰で休んでいるところを、急にワンちゃんが通れば、驚いてとっさに咬むという事故につながります。

このような場所を避けてお散歩をしましょう。

アスファルトやコンクリートの上が温まっているので、体を温めているヘビもいると思いますので、物陰だけ注意していればよい、というわけではありません。

とくに、夜は足元が見えないので、要注意です。

夜間の咬傷は当院のように夜間緊急を扱っている動物病院しか受診できません。

特に当院は中型犬以上のワンちゃんは入院できませんので、ほかの動物病院を探していただくことになります。

危険そうな場所は散歩コースから外しましょう。

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当院の獣医師はエキゾチックペット、猫、小型犬などの広範な動物種に対する専門的な知識と豊富な経験を有しております。どんなペットにも信頼できるケアを提供いたします。
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