小型鳥類への安全な投薬
こんにちは!アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。今回は小型鳥類への投薬方法についてお話したいと思います。

目的🐥🩺✅
本マニュアルは、小型の鳥に液体の内服薬をより安全に与える方法を説明するものです。
必要なもの
- 獣医師から処方された液体内服薬:当院では点眼容器に入れてお渡ししています
- プラスチック製のシリンジ(針なしで処方させていただいています)
- 清潔なタオルまたは布など
- 鳥が逃げても安全な環境

手順
1. 準備
- 投与薬剤、投与量、投与時間などを確かめて、薬を用意する。点眼容器から直接与えにくい場合には、シリンジで相当量を吸い取る。
- 鳥が驚かないように、静かで落ち着いた環境を作る。部屋を暗くした方が安定していると思います。
- 必要に応じて、清潔なタオル(ループのあるものは足の爪が引っ掛かりやすいので避けましょう)で鳥を包み、暴れないように優しく固定する。🕊️👐✨
2. 投薬の方法
- 鳥の姿勢を整える
- 鳥の頭が上を向きすぎないように注意し、自然な姿勢を保つ。
- 身体を強く押さえすぎると呼吸を妨げる可能性があるため、適度な力で支える。首は比較的強く握っても大丈夫です。砂時計のくびれをイメージしていただき、くびれが首、その両端が頭と胴体に相当します。このくびれを制御することで、全体をコントロールしやすくできます。
- くちばしの横からシリンジを挿入
- 鳥の口を無理に開けず、くちばしの側面(上下くちばしの隙間)にシリンジの先を軽く当てるか、この隙間に滴下する。
- くちばしの前方ではなく、側面から与えることでより安全にスムーズに薬を飲ませることができる。

もしこのように大きな口を開けた場合に、液剤を滴下してしまうと、気管の入口(中央のひなの口の真ん中のスリット状になった部分)に入って窒息してしまいますので、このような場合には、嘴の先端に滴下するようにしてください!
※1滴以上の場合には少量ずつ薬を投与
- 一度に矢継ぎ早に与えず、ゆっくりと与える。
- 鳥が飲み込むのを確認しながら、慎重に与える。
- 急いで流し込むと、誤嚥(ごえん)してしまう危険があるため注意する。💧🦜⚠️
3. 投薬後のケア
- 鳥の口の周りに薬が残っていないか確認し、必要なら湿らせた綿棒で拭く。
- 投薬後はできるだけ速やかにケージに戻し、しばらく落ち着ける環境に置き、ストレスを軽減する。
- 飲んだ後に異常(吐く、呼吸が荒くなるなど)がないか観察する。🩹🐤🔍

注意点
- 無理に口を開けないこと:ストレスやケガの原因になるため、自然に口を開けるように誘導する。
- 誤嚥に注意:薬を一度に大量に与えない。
- 鳥の状態を観察する:投薬で異変があれば、途中でもすぐにケージに戻し、経過観察する。
- 適切な保定を行う:鳥の身体を押さえつけすぎると呼吸困難になる可能性があるため、胴体ではなく、首を押さえるように、慎重に扱う。
- 毎回同じ方法で投与する:鳥が慣れることで、投薬のストレスが軽減される。🚫🦜💡

よくある質問(FAQ)🐣💖🩺
Q. 薬を飲ませるのが難しい場合はどうすればよいですか?
A. 無理に口を開けようとせず、好きな餌に混ぜる方法も試せます。ただし、獣医師に相談のうえで行なってください。
Q. 途中で薬を吐き出してしまった場合はどうすればいいですか?
A. まずは落ち着いて様子を見てください。吐き出した量が多い場合は、再度少量を与えるか、獣医師に相談してください。
Q. 薬を与えるときに暴れてしまいます。どうしたらいいですか?
A. タオルで優しく包んで保定すると、暴れるのを防ぎやすくなります。投薬前にリラックスさせるのも効果的です。暗闇で行なうのもよい方法です。

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