こんにちは、アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニックの院長です。
イグノーベル賞受賞研究:哺乳類の排尿に潜む奥深いダイナミクス
2015年のイグノーベル賞を受賞した、米国ジョージア工科大の研究では、体重が3kg以上の哺乳類の排尿時間はすべて約21秒であるという結論があるそうです。
アトランタ動物園で、高速ビデオ撮影と流量測定を使用して、体重 3 kg を超えるすべての哺乳類が 21 ± 13 秒のほぼ一定の期間にわたって膀胱を空にすることを発見したというものですが、+/-13秒って、誤差の幅が広すぎな気がしますが。
一方で、体重が3kgに満たない動物では、排尿の仕方が大きく異なり、排尿時間が1秒以下から数秒らしいです。尿量も少なくなり、尿自体の表面張力や粘度が大きく影響してしまうようですね。
排尿時間の年齢差と性別差:自己測定から見えてくる新たな健康指標
人でも研究が行われていました。平均排尿時間は、男性(平均63.36±11.72歳)で29.00±20.62秒、女性(平均52.63±13.05歳)で18.05±12.48秒と、男性のほうが10秒以上長いという結果でした。
年齢との関係を見ると、男女とも排尿時間は加齢とともに有意に延長。
排尿時間の哺乳類標準である「21秒」との乖離について、「(排尿時間を延長させる)前立腺肥大の影響がないと考えられる20~50歳に限ると、男性の平均は21.98±17.87秒である」とし、先行研究と矛盾しない結果とのこと。「排尿時間は自己測定が容易であり、アンチエイジング、疾病早期発見の1つの指標になりえる。」とのことです。
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