エタノールが新型コロナ不活化に効果;その対策を解説

コロナウイルス

こんにちは、アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニックの院長です。

  • エアロゾル内での生存時間: SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)はエアロゾル状態で 3時間 生存可能で、TCID50値は 10の3.5乗から10の2.7乗 に低下。SARS-CoV-1も類似した低下を示し、10の4.3乗から10の3.5乗 に低下。
  • プラスチック表面: SARS-CoV-2のTCID50値は 10の3.7乗から10の0.6乗 に、SARS-CoV-1は 10の3.4乗から10の0.7乗72時間 で低下。
  • ステンレス鋼表面: SARS-CoV-2は 48時間 でTCID50値が 10の3.7乗から10の0.6乗 に、SARS-CoV-1は 10の3.6乗から10の0.6乗 に低下。
  • 銅表面: SARS-CoV-2は 4時間 後に、SARS-CoV-1は 8時間 後に検出されなくなった。
  • 段ボール表面: SARS-CoV-2は 24時間 後、SARS-CoV-1は 8時間 後に検出されなくなった。
  • 半減期: エアロゾル内の半減期は両ウイルスともに 約1.1〜1.2時間。ステンレスとプラスチック上でのSARS-CoV-2の半減期は、それぞれ 5.6時間6.8時間
  • 生存者におけるウイルス排出期間中央値は20.0日(IQR:17.0~24.0)であったが、非生存者は死亡までSARS-CoV-2が検出可能だった。なお生存者においてウイルス排出が観察された最長期間は37日だった。

新型コロナウイルスはヒトの皮膚表面で約9時間生存可能であり、一方でインフルエンザウイルスよりも長い生存期間を持つことが示されました。この研究では、エタノール消毒薬を使用して皮膚上のウイルスを不活化する実験も行われました。その結果、皮膚上のSARS-CoV-2やインフルエンザウイルスは、15秒間のエタノール暴露で完全に不活化されることが確認されました。これにより、手指衛生において15秒間のエタノール消毒が感染リスクを効果的に低減する手段となる可能性が示唆されました。なお、15秒の消毒では完全ではないという研究もあります。

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