暑い季節に多くみられる外耳炎

犬の外耳炎診療をしてくれる動物病院はどこにある?

「耳をかく」「赤くなってる」…それ、もしかしたら外耳炎かもしれません

こんにちは。アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。

ワンちゃんには外耳炎が多くみられます。耳をめくってみてください。濃いピンク色になっていませんか?あるいは、細かい石畳のようになっていませんか?

外耳炎は耳だけにとどまらず、アレルギーなどの皮膚病の一症状であることも少なくありません。


今日はワンちゃんによく見られる「外耳炎」について、わかりやすくご説明します。


🔍 外耳炎ってどんな病気?

外耳炎とは、外耳道(耳の入り口から鼓膜まで)に炎症が起きた状態を指します。
炎症により、耳の中が赤く腫れたり、かゆみやニオイ、耳垢の増加が見られたりします。

実はこの病気、犬にとても多く見られる症状で、とくに垂れ耳の犬種(例:キャバリア、コッカースパニエル、ラブラドール)や、皮膚の弱い体質のワンちゃんでよく発症します。


🧪 自宅でできる簡単なチェック方法

あなたの愛犬、最近こんな様子はありませんか?

  • 頻繁に耳をかいている
  • 頭をブルブルと振る仕草が増えた
  • 耳を触ると嫌がる
  • 耳からニオイがする(チーズ臭や酢のような匂い)

もしこうした様子があれば、耳の中をそっとのぞいてみてください。

👁️‍🗨️ 耳介(耳たぶ)の内側をめくってみましょう。

  • 通常より濃いピンク色になっていませんか?
  • 細かい石畳のように皮膚がゴワゴワしていませんか?
  • 湿っていたり、黒や赤茶色の耳垢が見られませんか?

これらは外耳炎のサインかもしれません。


🧫 外耳炎の原因は「耳」だけではありません

一見、耳の問題のように思えるかもしれませんが、実は外耳炎は「耳の病気」というよりも、体全体の皮膚病の一部として現れるケースが非常に多いのです。

米国皮膚科学会(American College of Veterinary Dermatology)のデータによれば、外耳炎の約8割がアレルギーなどの基礎疾患に関連していると報告されています。

外耳炎の根本的な原因になりやすい疾患

  • 🌾 食物アレルギー(例:鶏肉や小麦、大豆など)
  • 🐾 アトピー性皮膚炎(環境アレルゲンに対する過敏反応)
  • 🦠 マラセチア(酵母菌)や細菌の異常増殖
  • 🪳 耳ダニ(若齢犬で特に多い)
  • 💊 不適切な点耳薬や過度な洗浄による二次性炎症

こうした背景疾患を治療せずに、耳だけを治療しても、すぐに再発してしまうことが多いのです。


🩺 診察では何をするの?

当院では、次のようなステップで外耳炎の診断と治療を進めます。

  1. 問診と視診:症状の経過、環境、食事、体質を詳細に聞き取り
  2. 耳垢の顕微鏡検査:マラセチア、細菌、耳ダニの有無を確認
  3. 耳鏡検査:外耳道や鼓膜の状態を直接確認
  4. 必要に応じたアレルギー検査:アトピーや食物アレルギーの確認

これらを踏まえ、対症療法(点耳薬、洗浄)だけでなく、根本的な体質改善のための治療を提案しています。


💡 治療のポイント:原因ごとのアプローチ

🧴 感染型(マラセチア・細菌)

  • 抗真菌薬や抗生物質の点耳薬
  • 耳洗浄で汚れをしっかり除去

🍖 アレルギー型

  • 食事療法(加水分解食や除去食)を数週間以上かけて実施
  • ステロイドやアポキル®、サイトポイント®等の免疫調整薬

🧬 慢性反復型

  • 耳の皮膚が厚く硬くなっていたら、長期管理プランが必要
  • 外耳の構造変化や鼓膜損傷がある場合はCT検査や手術適応も検討

❗ 放っておくとどうなる?

外耳炎を放置すると、次のようなリスクがあります。

  • 📉 聴力の低下や喪失
  • 🔁 中耳炎・内耳炎への進行(神経症状を伴う)
  • 🌀 頭を傾ける、ぐるぐる回る(前庭障害)
  • 🔄 慢性化して、完治が難しくなる

特に1年に3回以上外耳炎を起こしている子や、片耳だけ慢性的に悪化する子は、単なる感染ではなく、内因性アレルギーや免疫異常が強く関与しているケースが多いです。


🐶 当院のサポート体制

当院では、再発しない耳の健康を守るために、以下のような取り組みを行なっています。

耳の健康チェック(受診時毎回)
アレルギー検査導入による原因究明の徹底
皮膚科診療経験豊富な獣医師による継続ケア
シャンプー指導や自宅ケア用品の提案

耳の病気を「すぐ治る軽いもの」と考えず、愛犬のQOL(生活の質)を守る大切なサインととらえてあげてください。


📲 まとめ

  • 耳をかく、赤い、におう → 外耳炎のサインかも
  • 外耳炎は「耳の病気」ではなく「皮膚の病気の一部」
  • アレルギーや免疫疾患が背景にあることが多い
  • 再発防止には、耳だけでなく身体全体を診ることが大切

🐾気になる症状があれば、お早めにご相談ください。
飼い主さまと一緒に、愛犬が快適に暮らせる耳の健康管理をサポートいたします。


分かりやすいサイトがありますので、ぜひご覧ください。

住友ファーマアニマルヘルス株式会社の犬の外耳炎について

犬の外耳炎

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犬の外耳炎と言えば、かもがわ公園小動物クリニック

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