爬虫類の検便についてのとても大切なお話をさせていただきます。
画面を横切ったのは繊毛虫、いたるところで動く微細なのが鞭毛虫。
これらの寄生虫は、消化を助けてくれると考えていますので、一定数を越えなければ駆除しません。
茶色いバナナ形をしたものは、蟯虫の卵です。
蟯虫の成虫1匹は上の写真のほんの小さな白い虫ですが、数が増えると問題になると考えています。
この写真の寄生虫はすでに飼育開始から半年経過した個体から出てきました。体調が悪くなってからの受診でした。ほんとに多いんです。この体調が悪くなってからの受診が。
爬虫類の病気で、検査ができて、治療方法もあるものって、少ないんです。 その中の消化管内寄生虫感染症なんです。それなのに、その寄生虫で命を奪われるのって、見ていてほんとかわいそうなんです。何とかしてあげたいんです。
爬虫類は飼育開始したら、早めに健康診断にお越しください。
健康に見えていても、こういう寄生虫がいることが多いです。
これがやがて、飼育環境の不備により、徐々に増えていってしまいます。
寄生虫の駆除剤を飲ませていただきますが、元気で食欲があるうちは、食餌に混ぜてしまえば、食べてくれます。しかし、具合が悪くなってからでは食欲がなく、お薬を与えるのに苦労し、本人も飼い主さまにもストレスとなります。
何はなくとも、検便、検便、検便!
たかが寄生虫と侮っていると、慢性化してしまい、そうなると寄生虫は駆除できても、消化管は分厚くなり、もろくなった場合には穴が開いて便が漏れ出し、人で言うと腹膜炎になって、命を落としてしまう事態になりかねません。寄生虫は駆除できるのに、病気は治らないということになってしまします。
そして、加えて大事なことに、駆除薬を飲ませたからといって、必ずしも、寄生虫がいなくなっているとは限りません。薬が効かなかったり、再感染していることも、よくあることです。駆除後も必ず3回以上、その後しばらくも毎月、検便を続けていただけるように、お願いいたします。
一見健康に見えるうちにぜひ健診にお越しください。
これはとても大事なことですので、ぜひ覚えておいてくださいね。
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