犬が急にぐったりする原因7選|今すぐ確認すべき症状と対処法【獣医師解説】🐕

ぐったりしたトイプードルについて

最終更新日:2026年6月13日

犬が急にぐったりしたら、歯茎の色と呼吸を確認し、異常があれば即受診してください。

アロハオハナ動物病院の院長が、愛犬が突然ぐったりして動かなくなった際の原因と対処法について詳しく解説しています。飼い主さまがまず確認すべき緊急性の判断基準として、歯茎の色、呼吸の状態、意識の有無の3点を挙げています。記事内では、即座の受診が必要な熱中症や内部出血、中毒を含む7つの主要な原因を特定し、それぞれの症状と応急処置を説明しています。また、ご自宅で様子を見て良いケースと早急に獣医師へ相談すべきケースを分かりやすく分類しています。最終的に、愛知県豊田市の同院における救急対応体制を紹介し、ペットの異変を感じた際の迅速な行動を促す内容となっています。

こんにちは!アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。今回は、ワンちゃんが急にぐったりしてしまった場合の原因と対処法についてお話ししてみたいと思います。

「さっきまで元気だったのに、急にぐったりして動かなくなった」——そんな経験をされた飼い主さまは少なくありません。

犬が急にぐったりする原因は多岐にわたります。熱中症や低血糖のように数分単位で命に関わるものから、感染症や心臓病のように数日かけて進行するものまで、その緊急度はさまざまです。

当院は愛知県豊田市でエキゾチックアニマルから小型犬・猫まで幅広く診療しており、「犬がぐったりして動かない」という救急相談は特に夏場を中心に年間を通じて多数寄せられています。

今回は、犬が急にぐったりする主な原因7つを、緊急度・症状・対処法という観点から獣医師の視点で解説します。「今すぐ病院に行くべきか」の判断基準としてもぜひご活用ください。

いつも元気に走り回っているワンちゃんが突然ぐったりしてしまうと、飼い主さまとして非常に心配になることは間違いありません。ぐったりして元気がなくなる原因はさまざまですが、緊急を要する場合も少なくありません。今回は、犬が急にぐったりする主な原因とその対処法について詳しく解説します。

犬が急にぐったりしたら、まずここを確認

病院に電話する前に、以下の3点を必ず確認してください。これが緊急度の第一判断基準になります。

① 歯茎の色 正常:ピンク色| 要注意:白っぽい・青紫色 → 循環不全・貧血・ショック状態の可能性

② 呼吸の様子 正常:落ち着いた鼻呼吸 |要注意:口を大きく開けてあえいでいる・呼吸が浅くて速い・無呼吸

③ 意識の有無 名前を呼んで反応があるか、触っても動かないか、目の焦点が合っているかを確認してください。

これら3点のうち、ひとつでも異常があれば「緊急受診」が必要です。

犬がぐったりする原因と対処法

犬が突然ぐったりしてしまう原因は、急性の病気や事故、体調不良が考えられます。以下にいくつかの代表的な原因を挙げ、それぞれの特徴を説明します。

a. 熱中症  緊急度:★★★★★(最重要)

原因: 熱中症は、とくに暑い季節や高温多湿の室内でよく見られる状態です。犬は人間のように効率よく汗をかいて体温を下げるということができないため、環境の温度が高いと体温が急激に上がることがあります。これにより、ぐったりとして動かなくなる場合があります。

症状: 犬が暑さでぐったりし、呼吸が荒くなり、舌が異常に赤く、唾液が過剰に出ている場合は、熱中症の可能性があります。また、嘔吐や下痢、けいれんを伴うこともあります。

対処法: 熱中症の疑いがある場合、まず涼しい場所に犬を移動させ、扇風機や冷たいタオルなどを使って体を冷やします。首や脇の下、内股の部分にタオルなどを巻いた冷却材を当てると効果的です。ただし、急激に冷やすとショック状態に陥る可能性があるため、徐々に冷やすことが重要です。そうしながらも、すぐに動物病院に連れていけるように予約をしてください。体温が41℃を超えると非常に危険な状態になるため、速やかな処置が必要です。

b. 低血糖症  緊急度:★★★★☆

原因: 低血糖症は、血糖値が急激に低下することで、エネルギー不足により犬がぐったりする状態です。とくに小型犬や子犬、糖尿病の犬に多く見られます。

症状: 犬が突然倒れたり、立てなくなったりすることがあり、場合によっては痙攣(けいれん)を起こすこともあります。飼い主さまは、犬がぐったりして動かない、意識がぼんやりしている、または痙攣が起きている場合には低血糖症を疑うべきです。

対処法: 低血糖症が疑われる場合、速やかに砂糖水やブドウ糖を与えることが推奨されます。これはあくまでもやむにやまれぬ応急処置であり、すぐに動物病院へ連れて行き、獣医師の診察を受ける必要があります。

c. 内部出血  緊急度:★★★★★(最重要)

原因: 内部出血は、外部には見えないものの、体内で出血が起こっているためにぐったりしてしまう状態です。交通事故や高いところからの落下、内臓の破裂(とくに脾臓や肝臓の腫瘍)などが原因で発生することがあります。

症状: 犬が急にぐったりしたり、立てなくなったり、呼吸が浅くなる場合は、内部出血を疑うべきです。また、歯茎が青白くなっていたり、心拍数が異常に速くなっている場合は、体内で大量の出血が起こっている可能性があります。

対処法: 内部出血が疑われる場合、早急に獣医師の診断が必要です。これは緊急事態であり、放置すると命に関わるため、すぐに動物病院に連れて行ってください。

d. 感染症  緊急度:★★★★☆

原因: 犬はウイルスや細菌による感染症にかかることがあります。パルボウイルス感染症やジステンパーなど、致死的な感染症もあり、早期の対応が重要です。

症状: 感染症の初期症状として、犬がぐったりして元気がなくなることがあります。発熱、食欲不振、嘔吐や下痢といった症状が見られる場合は、感染症の可能性を考慮しましょう。

対処法: 感染症の治療は、抗生物質や抗ウイルス薬などの薬物治療が必要です。ぐったりしているだけでなく、その他の症状がある場合には、すぐに動物病院へ連れて行き、診断を受けることが重要です。

e. 心臓疾患  緊急度:★★★★☆

原因: 心臓疾患は、犬が急にぐったりする原因の一つです。とくに年齢を重ねた犬や特定の犬種では、心臓病が原因で突然の虚弱や失神を引き起こすことがあります。

症状: 心臓疾患の場合、犬はぐったりするだけでなく、呼吸困難や咳、運動不耐性(疲れやすくなる)などの症状が見られます。また、歯茎が青白くなることもあります。

対処法: 犬が心臓疾患の兆候を示している場合、安静にさせた上で速やかに動物病院に連れて行きましょう。獣医師はX線検査や心電図を使用して心臓の状態を評価し、適切な治療を行ないます。

f. 毒物摂取  緊急度:★★★★★(最重要)

原因: 犬は好奇心が強く、口に入れてはいけないものを誤って食べてしまうことがあります。例えば、家庭用の化学薬品やチョコレート、ぶどう、玉ねぎなどは犬にとって毒性があります。

症状: 毒物を摂取した場合、犬はぐったりするだけでなく、嘔吐、下痢、けいれん、よだれが出る、異常な興奮状態になるなどの症状が見られます。

対処法: 犬が毒物を摂取した場合、すぐに動物病院に連れて行き、何をどれだけ食べたかを獣医師に伝えましょう。応急処置として吐かせることが推奨される場合もありますが、毒物の種類によっては吐かせることが危険な場合もあります。

g. 腸閉塞  緊急度:★★★★☆

原因: 腸閉塞は、犬が何か異物を飲み込んだ場合に起こることがあり、腸が物理的に詰まることで発生します。これにより食べ物や液体が腸を通過できなくなり、犬は急激に具合が悪くなります。

症状: 腸閉塞が起こると、犬はぐったりするだけでなく、嘔吐、腹痛、食欲不振、便が出ないといった症状が見られます。腹部を触ると痛がることが多いです。

対処法: 腸閉塞が疑われる場合、すぐに獣医師に診てもらう必要があります。X線検査や超音波検査で異物が確認された場合、外科手術が必要になることがあります。

「様子を見ていい」vs「すぐ病院」の判断基準

状態判断
歯茎が白・青紫色すぐ病院
口を開けてあえいでいるすぐ病院
意識がない・呼びかけに無反応すぐ病院
けいれんが起きているすぐ病院
立てない・腰が抜けた状態すぐ病院
腹部が膨れているすぐ病院
少し元気がないが歯茎はピンク2〜3時間以内に電話相談
食欲がやや落ちたが水は飲む翌日受診も可(変化を観察)

今回の内容はいかがでしたか?ワンちゃんが急にぐったりした場合、飼い主さまは冷静に対処することが重要です。ここでご紹介した緊急時に取るべき基本的な対処法は、何よりも動物病院を受診する準備をしながらということを前提としてご活用ください。

よくある質問(Q&A)

Q1. 犬が急にぐったりしたとき、まず何を確認すればいいですか?
A. 歯茎の色(正常:ピンク)、呼吸の様子(口を開けてあえいでいないか)、意識の有無(呼びかけに反応するか)の3点を確認してください。いずれかに異常があれば緊急受診が必要です。

Q2. 犬が暑い場所にいてぐったりしています。熱中症でしょうか?
A. 高温環境にいた後にぐったり・舌が暗赤色・呼吸が荒い場合は熱中症の可能性が高いです。まず涼しい場所に移動させ、常温の水で体を濡らしながら動物病院へ連絡してください。

Q3. ぐったりしているだけで嘔吐も下痢もありません。様子を見ていいですか?
A. 歯茎がピンクで呼吸が正常な場合は短時間の観察も可能ですが、2〜3時間以上続く場合や悪化する場合は受診してください。特に高齢犬や既往症のある犬は早めの相談を推奨します。

Q4. 子犬がぐったりしています。低血糖の可能性はありますか?
A. 子犬(特に小型犬・生後数ヶ月齢)は低血糖を起こしやすいです。食事をとれていない状態が続いた後にぐったりする場合は低血糖を疑い、意識がある場合は砂糖水を口の粘膜に少量塗る応急処置を行いながら受診してください。

Q5. 犬が異物を飲み込んだかもしれません。ぐったりしています。どうすればいいですか?
A. 腸閉塞の可能性があります。自宅で吐かせようとすることは危険な場合もあるため、飲み込んだと思われるものと時間を把握して、すぐに動物病院へ連絡してください。

Q6. 歯茎が白っぽくなっています。これは緊急ですか?
A. はい、緊急のサインです。歯茎が白・青白い状態は、貧血・内出血・ショック状態・心臓疾患などを示す可能性があり、速やかな受診が必要です。

Q7. ぐったりしている犬に水を飲ませてもいいですか?
A. 意識がしっかりあり、自分で飲める状態であれば水を与えることは問題ありません。ただし、意識が低下している場合や呼吸が苦しそうな場合は誤嚥のリスクがあるため、無理に飲ませないでください。

Q8. 夜間にぐったりしてしまいました。夜間病院はどこにありますか?
A. 当院(アロハオハナ動物病院)は8:00〜21:00まで診療(水曜日のみ休診)しており、LINEからのご予約・ご相談に対応しています。近隣の24時間対応病院については、実際には受け入れはまちまちのようなので受診前に個別に病院にあたってください。

Q9. チョコレートを少し食べたようです。ぐったりしていますが大丈夫ですか?
A. チョコレートはテオブロミンという成分が犬に中毒を引き起こします。少量でも体重が軽い小型犬では危険なことがあります。食べた量と犬の体重を把握して、すぐに動物病院へ連絡してください。

Q10. 心臓が悪い犬ですが、急にぐったりしました。どう対応すればいいですか?
A. 心臓疾患のある犬が急にぐったりした場合は、急性心不全の可能性があります。興奮させず、できるだけ安静な状態を保ちながら、かかりつけ医または救急動物病院に至急連絡してください。酸素不足が進行すると短時間で状態が悪化します。

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「小型犬を安心して診てもらえる病院」を探すあなたへ当院からひとこと

愛知県豊田市の当院では、「犬がぐったりしている」というご相談を救急診療として年間多数お受けしています。

飼い主さまが最初に感じる「いつもと違う」という感覚は、非常に重要なサインです。迷ったときは、自己判断せずにまずご連絡ください。

総合診療科・救急診療科のある当院では、ワンちゃんの救急疾患の診療を多数行なっています。LINE初診予約、ご相談や健康チェックもお気軽にどうぞ。

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 アロハオハナ動物病院 かもがわ公園小動物クリニック

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当院の獣医師はエキゾチックペット、猫、小型犬などの広範な動物種に対する専門的な知識と豊富な経験を有しております。どんなペットにも信頼できるケアを提供いたします。
つまり、あらゆるペットに対応する総合的な診療を行なうことができます。
どんなお悩みもお気軽にご相談ください。多岐にわたるペットの医療に精通した獣医師が、どのペットにも最適な治療を提供いたします。注文は多いけど日本一頼りになる動物病院を目指しています。

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TEL:0565-79-2998(夜間救急のみ稼働)
※完全予約制で、電話はつながらないのですべてLINEからご連絡ください
診療時間:8:00〜21:00(外来休診時間あり、水曜休診)

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