猫が何度もトイレに行くのに尿が出ない場合、尿道閉塞の可能性があり命に関わるため、すぐに動物病院を受診すべきです。
この資料は、猫の尿道閉塞という緊急性の高い病気について、獣医師がその原因や症状、治療法を詳しく解説したものです。特にオス猫に多く見られるこの疾患は、結石や炎症が原因で排尿できなくなり、放置すると短期間で命に関わる危険性があることを強調しています。記事内では、何度もトイレに行くといった体調不良のサインや、病院で行われるカテーテル処置、さらには再発防止のための食事管理についても具体的に触れられています。飼い主さまが便秘と誤解しやすい点に注意を促し、早期発見と迅速な受診が愛猫を救う鍵であることを伝える内容となっています。
こんにちは。アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。
猫の尿道閉塞とは、尿道が何らかの原因で詰まり、尿を体外に排出できなくなる病気です。
主な原因としては
- 尿結石
- 尿道プラグ(タンパク質や結晶の塊)
- 膀胱炎による炎症物質
- 血餅
- 尿道のけいれん
などがあります。
特にオス猫は尿道が細く長いため発症しやすいことが知られています。
尿が出ない状態が続くと
- 老廃物(尿毒症物質)が体内に蓄積する
- 腎臓機能が低下する
- 電解質異常が起こる
- 高カリウム血症になる
といった問題が起こり、重症例では命に関わります。
24〜48時間以上完全閉塞が続くと非常に危険です。

こんな症状があればすぐに動物病院へ
以下の症状が見られたら緊急受診が必要です。
- 何度もトイレに行く
- 排尿姿勢を取るが尿が出ない
- 少量しか出ない
- 血尿
- トイレで長時間うずくまる
- 鳴いて痛がる
- 陰部を頻繁になめる
- 食欲低下
- 嘔吐
- 元気消失
- 隠れる
飼い主さまが「便秘かな?」と勘違いすることも非常に多いですが、実際は尿道閉塞だったというケースは少なくありません。
これらの症状を示しているが、何も詰まっていない場合にはFLUTDといいます。こちらもご覧ください→猫下部尿路疾患(FLUTD)について

動物病院で行う診断
身体検査・触診
大きく張った膀胱が触知できることがあります。
強い痛みを伴うこともあります。
超音波検査
- 膀胱の拡張
- 膀胱内結石
- 膀胱壁肥厚
- 尿砂
などを確認します。
レントゲン検査
- 結石の有無
- 膀胱サイズ
- 他疾患との鑑別
に役立ちます。
血液検査
非常に重要です。
- BUN
- クレアチニン
- カリウム
- リン
- 酸塩基平衡
などを確認します。
心電図検査
高カリウム血症が重度の場合、
- 徐脈
- 不整脈
- 心停止
リスクがあるため必要になる場合があります。

まず行う緊急治療
① 静脈点滴
脱水補正
腎血流改善
電解質補正
を行います。
② 高カリウム血症への対応
重症例では
- カルシウム製剤
- インスリン+ブドウ糖
- 重炭酸投与(症例次第)
を検討します。
心停止予防のため非常に重要です。
③ 膀胱の減圧処置(必要時)
すぐにカテーテルが入らない場合や膀胱が過度に拡張している場合、膀胱穿刺(cystocentesis)で一時的に尿を抜くことがあります。
これにより
- 痛み軽減
- 膀胱破裂リスク低下
- カリウム上昇の緩和
が期待できます。

鎮静・麻酔下で尿道カテーテル処置
尿道閉塞治療の中心です。
- 鎮静
- 鎮痛
- 必要に応じ全身麻酔
を行い、尿道カテーテルを挿入します。
詰まっている
- 結晶
- プラグ
- 粘液
を膀胱内に押し戻しながら閉塞解除を行います。
膀胱洗浄を行う場合もあります。

尿道閉塞解除後の入院管理
カテーテル留置
場合によりカテーテルを尿道に入れた固定して、1〜3日程度留置することがあります。
尿量測定
過剰に尿が出る、post-obstructive diuresisが起きることがあります。それに応じた。輸液量、電解質の補充が必要になります。
血液検査再評価
腎数値や電解質改善を確認します。
食欲確認
退院判断の重要項目です。
合併症について
高カリウム血症
不整脈
心停止
急性腎障害(AKI)
閉塞時間が長いほどリスク上昇
膀胱損傷
稀ですが発生することがあります。
再閉塞
外科手術を行わない(通常は救急では行わない)場合、約1/3で再発する可能性があります。
再発予防
非常に重要です。
- 療法食
- 飲水量増加
- ウェットフード活用
- ストレス管理
- 肥満改善
- 定期的な尿検査
特発性膀胱炎管理も重要です。

繰り返す場合は手術が必要になることも
以下の場合は、会陰尿道瘻形成術(PU surgery)を検討することがあります。
- 再発を繰り返す
- カテーテル挿入困難
- 重度狭窄
治療費はどれくらい?
- 初診料
- 血液検査
- 画像検査
- カテーテル処置
- 入院費
- 手術費
病院によって大きく異なります。
まとめ
猫の尿道閉塞は、「明日まで様子を見よう」が非常に危険な病気です。
何度もトイレに行くのに尿が出ない場合は、できるだけ早く動物病院を受診してください。
早期治療ほど救命率が高く、入院期間や費用負担も抑えやすくなります。
以下は SEO/AEO対策を意識した短文Q&A です。
「猫 尿道閉塞」「猫 尿が出ない」「猫 トイレ何度も行く」周辺の検索意図を拾えるように設計しています。

Q1. 猫が何度もトイレに行くのに尿が出ないのはなぜ?
A. 尿道閉塞、膀胱炎、尿路結石などが原因の可能性があります。特に全く尿が出ない場合は緊急受診が必要です。
Q2. 猫の尿道閉塞は何時間で危険になりますか?
A. 完全に尿が出ない状態が24〜48時間続くと、高カリウム血症や腎障害を起こし命に関わることがあります。
Q3. 尿道閉塞はオス猫だけに起こりますか?
A. オス猫で多いですが、まれにメス猫でも起こることがあります。オス猫は尿道が細く長いため特に注意が必要です。
Q4. 猫の尿道閉塞の原因は何ですか?
A. 尿結石、尿道プラグ、膀胱炎、血餅、尿道の炎症などが原因になることがあります。
Q5. 猫の尿道閉塞は自然に治りますか?
A. 自然に治ることは期待できません。放置すると命に関わるため、早急な治療が必要です。
Q6. 動物病院ではどんな治療をしますか?
A. 血液検査や超音波検査を行い、必要に応じて点滴、尿道カテーテル処置、入院管理を行います。
Q7. 尿道カテーテルは痛いですか?
A. 強い痛みを伴う可能性があるため、多くの場合は鎮静や麻酔下で安全に処置を行います。
Q8. 猫の尿道閉塞は再発しますか?
A. はい、再発することがあります。特に原因治療や食事管理を行わない場合は注意が必要です。
Q9. 尿道閉塞の治療費はどれくらいかかりますか?
A. 検査内容、入院日数、手術の有無によって病院ごとに異なりますが、数万円〜十数万円以上かかる場合があります。
Q10. 尿道閉塞を予防する方法はありますか?
A. 水分摂取を増やす、適切な食事管理を行う、ストレスを減らす、定期検診を受けることが予防につながります。
「猫ちゃんを安心して丁寧に診てもらえる病院」を探すあなたへ
小動物専門・エキゾチック対応の総合診療科、救急診療科、エキゾチックアニマル診療科のある当院では、皆さまのご協力のおかげで完全予約制を維持できております。本来最も時間のかかる問診票を、お時間のあるご自宅でゆったり確実に記入していただいています。そのため、本質的なお話の時間を取ることができています。それでもお話・ご質問があるという場合にも、LINEで完全にフォローさせていただいております。大切なご家族(”Ohana”)のことですから、一人の信頼できる獣医師に診てもらいたいですよね。LINE初診予約、ご相談や健康チェックもお気軽にどうぞ。
→【LINE予約はこちら】
アロハオハナ動物病院 かもがわ公園小動物クリニックは水曜休みですが土日祝日はやっています!
愛知のヘソ豊田市周辺の岡崎市、日進市、安城・刈谷・名古屋市にお住いの猫ちゃんの飼い主さまへ
当院の獣医師はエキゾチックペット、猫、小型犬などの広範な動物種に対する専門的な知識と豊富な経験を有しております。どんなペットにも信頼できるケアを提供いたします。
つまり、あらゆるペットに対応する総合的な診療を行なうことができます。
どんなお悩みもお気軽にご相談ください。多岐にわたるペットの医療に精通した獣医師が、どのペットにも最適な治療を提供いたします。注文は多いけど日本一頼りになる動物病院を目指しています。
かもがわ公園小動物クリニックは愛知県豊田市役所高橋出張所前のかもがわ公園の近くにございます。
#動物病院 #豊田市 #猫の尿閉














この記事へのコメントはありません。