こんにちは、アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニックの院長です。
夜の静寂を破る小さな鳴き声。ケージの中、目元に赤い痕を残す我が愛しのネズミちゃん。その赤い涙は、まるでキリストの血の涙のように、神秘と不安を呼び覚ます。いったい何が彼らをこのように苦しめているのか?その謎を解き明かすため、私たちはこの小さな生命の叫びに耳を傾け、真実を追い求める旅に出る。
こんにちは、げっ歯類の飼い主の皆さん。この記事では、動物病院に訪れることが多いげっ歯類の「赤い涙」の問題について、その原因や対処法について詳しくお伝えします。

赤い涙とは?
赤い涙とは、げっ歯類の目から分泌される赤色の液体のことを指します。これは、実際の涙ではなく、ハーダー腺(Harderian gland)という特殊な分泌腺から出る「ポルフィリン」という物質です。この液体が目や鼻の周りに付着すると、あたかも血が流れているかのように見えるため、飼い主の方々は驚かれることが多いです。
ポルフィリンとは?
ポルフィリンは、ヘムという鉄を含む化合物の前駆体です。この物質は、赤色や紫色をしており、げっ歯類のハーダー腺から分泌されます。通常、この分泌物は目の健康を保つために役立ちますが、過剰に分泌されると問題を引き起こすことがあります。
赤い涙の原因
赤い涙の原因はさまざまですが、主に以下のような要因が考えられます。
1. ストレス
げっ歯類は非常に敏感な動物で、環境の変化や騒音、飼い主さまの不適切な扱いなどによってストレスを感じることがあります。ストレスがかかると、ハーダー腺が過剰に刺激され、ポルフィリンの分泌が増えることがあるようです。
2. 栄養不足
不適切な食餌は、げっ歯類の健康に大きな影響を与えます。ビタミンやミネラルの不足は、免疫力を低下させ、感染症やその他の健康問題を引き起こす原因となります。特にビタミンAやビタミンEの不足は、目の健康に影響を与え、赤い涙の原因となることがあります。

3. 環境要因
げっ歯類の飼育環境も赤い涙の原因となることがあります。例えば、ケージ内の湿度が高すぎたり低すぎたりすると、目や呼吸器系に問題を引き起こすことがあります。また、ケージが不衛生で、換気が悪いと、尿を放置することでアンモニアの濃度が高くなり眼を刺激することになります。
4. 病気
目や呼吸器系の感染症、アレルギー、腫瘍なども赤い涙の原因となることがあります。特に、マイコプラズマ感染症や上気道感染症は、げっ歯類において一般的な病気であり、赤い涙の一因となることがあります。

赤い涙への対処法
赤い涙を見つけた場合、以下の対処法を試してみてください。
1. 環境の改善
まず、げっ歯類の飼育環境を見直しましょう。ケージを清潔に保ち、適切な湿度と温度を維持することが重要です。また、げっ歯類が安心して過ごせるよう、静かな環境を整えることも大切です。

2. 栄養バランスの改善
げっ歯類に適したバランスの取れた食餌を提供しましょう。新鮮な野菜や果物、質の高いペレットフードを与えることで、栄養不足を防ぐことができます。また、ビタミンやミネラルのサプリメントも効果的です。
3. ストレスの軽減
げっ歯類が感じるストレスを軽減するために、ゆっくりとした動きや穏やかな声で接するようにしましょう。また、新しい環境に慣れるための時間を与えることも重要です。遊びの時間を作るための環境エンリッチメントにも配慮しましょう。

4. 獣医師の診察
赤い涙がだけでなく他の症状が見られる場合は、すぐに当院で診察を受けましょう。適切な診断と治療が必要です。感染症の場合、抗生物質やその他の治療が必要になることがあります。
まとめ
赤い涙は、げっ歯類の健康状態を示す重要なサインです。その原因はストレス、栄養不足、環境要因、病気などさまざまです。飼い主さまとして、適切な飼育環境とバランスの取れた食餌を提供し、ストレスを軽減することが重要です。また、当院のような、経験豊富な獣医師にできるだけ早く相談することをお勧めします。皆さんのペットが健康で幸せに過ごせるよう、日々のケアを大切にしてください。

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