コラム:「サッカーが好きでも、ヘディングは・・・」

診察猫

こんにちは、アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニックの院長です。

サッカーのヘディングに関する研究結果が発表され、米国の放射線学者らがサッカー選手の脳に及ぼす潜在的な危険性を明らかにしました。

まず、アマチュアサッカー選手を対象に、2年間のヘディングの頻度に基づいて低度、中程度、高度な曝露レベルに分類しました。これらの選手は、2年間にわたり脳画像検査を受け、言語学習能力と記憶力も評価されました。結果として、高度なヘディング曝露がある人々では、脳の微細構造に変化が見られ、さらに言語学習能力の低下との関連も示唆されました。

サッカー
サッカー

次に、18~53歳の353人のアマチュアサッカー選手を対象に、頭蓋骨に近い脳の白質と灰白質の境界部分を調査しました。結果として、反復的なヘディングが境界のぼやけを引き起こし、これが思考力低下と関連する可能性が示唆されました。

これらの研究結果から、「2年間の高度なヘディング曝露は脳の微細構造に変化をもたらし、言語学習能力の低下とも関連する」との結論が導かれ、頭部への反復的な衝撃が潜在的な脳損傷を引き起こす可能性が浮かび上がりました。

また、違う研究では、元プロサッカー選手は、神経変性疾患による死亡率が一般住民よりも高いことが示されました。スコットランドの元プロサッカー選手7,676例と、適合した一般住民2万3,028例を比較した研究によると、元選手の神経変性疾患による死亡率は一般住民の3.45倍に達し、特にアルツハイマー病のリスクは5.07倍と高かった一方、パーキンソン病のリスクは比較的低かったです。認知症関連治療薬の処方率は4.9倍に上昇していました。元ゴールキーパーと元フィールド・プレーヤーの間で神経変性疾患の死亡率に差は見られませんでしたが、認知症関連治療薬の処方率はゴールキーパーで有意に低かったです。
対照的に、虚血性心疾患や肺がんによる死亡リスクは元選手で有意に低かったようです。

これを、サッカー関係者がどのように受け止めるか、今後を見守っていきたいと思います。

高額な契約金をもらっているプロ選手に検査するには、影響がありすぎるという忖度があったのでしょうか?

少なくとも、我が子には成長期にサッカーではヘディングはさせたくないと思いました。

関連記事

  1. オズウイルス感染死亡例の報告について

    オズウイルス感染死亡例の報告

  2. 細胞検査とは

    コラム:「がん家系って聞きますよね」

  3. 肥満とがん死亡率

    コラム:「アメリカにおける飲食店アクセスと肥満関連がん死亡率…

  4. ネコとの生活は抑うつリスク増加の可能性があるとは

    コラム:「犬との生活が抑うつリスク低下、猫との生活は増加の可…

  5. 野生のナマケモノ

    【2025最新】オロプーシェ熱(ナマケモノ熱)とは?症状・感…

  6. 野菜の効果

    コラム:「健康で長生きするために ― ペットと一緒に、元気な…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。