知らぬ間に広がるペットの感染症|今すぐできる日常ケアと早期発見のコツ🐾

感染症は忘れたころにやってくる

最終更新日:2026年1月26日

獣医師が伝える“見えないリスク”との向き合い方――今こそ予防を再確認

ペットの感染症予防の重要性を説いた記事です。重大な被害をもたらす狂犬病や、人にも感染する恐れがあるレプトスピラ症などの具体的なリスクを挙げ、日頃の備えを促しています。ニュースになってから対策するのではなく、ワクチン接種を「愛情のかたち」として継続することが家族を守る鍵であると強調しています。また、同院が完全予約制やLINE相談を活用し、エキゾチックアニマルを含む幅広い動物に質の高い医療を提供していることも紹介されています。飼い主さまに対し、病気が発生してから後悔しないための予防医療への意識向上を優しく呼びかけています。

こんにちは。アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。

皆さま、ご存知でしょうか?

近年、動物に関わる感染症のニュースが、以前よりも頻繁に報道されるようになっています。記憶に新しいところでは、猫カフェでパルボウイルス感染症が集団発生した事例や、アメリカで報告されたカプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の重症化により、飼い主が四肢切断に至ったケースなどが挙げられます。

これらは決して「特別な環境」や「限られた人だけ」に起こる出来事ではありません。むしろ、日常の中にこそ感染症のリスクは潜んでおり、油断した瞬間に誰の身にも起こり得る――それが感染症の怖さです。

◆ 感染症は“ニュースになった時点”で、すでに遅い

感染症がニュースとして取り上げられるとき、多くの場合「まれなケース」「特殊な事例」として語られます。しかし、獣医療の現場にいると、それは決して偶発的な事故ではなく、いくつもの“予防できたポイント”が積み重なった結果であることがほとんどです。

・ワクチン未接種、あるいは接種間隔のズレ
・感染経路に対する理解不足
・症状が軽いうちの受診の遅れ

これらが重なったとき、感染症は一気に重症化し、社会的にも大きな注目を集める事態へと発展します。

だからこそ大切なのは、「起きてから考える」のではなく、「起きないように備える」こと。これが予防医療の基本的な考え方です。

◆ ワクチンで防げる感染症は、必ず防ぐ

予防医療の中核となるのが、ワクチン接種です。ワクチンで予防できる感染症については、科学的にもその有効性と安全性が確立されています。

代表的なものが、狂犬病です。

日本では、幸いにも40年以上にわたり狂犬病の国内発生は確認されていません。しかし、これは「狂犬病がなくなった」からではありません。毎年、多くの飼い主さまが法律に基づき、きちんと予防接種を続けてきた結果、そして海港・空港での検疫の賜物なのです。

狂犬病は、発症すればほぼ100%致死的な人獣共通感染症です。一度症状が出てしまえば、有効な治療法はありません。だからこそ、発生していない“今”こそが、予防を続けるべき理由でもあります。

「日本では出ていないから大丈夫」ではなく、「出ていない状態を守るために、接種を続ける」

この視点を、ぜひ忘れないでいただきたいと思います。

当院では、狂犬病ワクチンの接種をいつでも行っています。体調や年齢に不安がある場合も、遠慮なくご相談ください。

◆ 私が特に注目している感染症 ― レプトスピラ症

数ある感染症の中でも、私が特に注意喚起したいのが「レプトスピラ感染症(レプトスピラ症)」です。

レプトスピラ症は、主にネズミなどのげっ歯類の尿を介して感染します。雨水や水たまり、湿った土壌を通じて環境中に広がるため、都市部・郊外を問わず発生リスクがあります。

感染経路として重要なのは、「皮膚や粘膜から感染する」という点です。口から飲み込まなくても、

・肉球の小さな傷
・皮膚のわずかな炎症
・粘膜への接触

こうした部分から、菌が体内に侵入します。

特に注意が必要なのが、「裸足で散歩をする」ワンちゃんです。雨上がりの地面、水たまり、草むら――一見すると何の問題もなさそうな場所でも、レプトスピラ菌が存在する可能性は否定できません。

◆ レプトスピラ症は、人にも感染します

レプトスピラ症は、人獣共通感染症です。犬が感染した場合、症状が軽い、あるいは無症状のまま経過することもありますが、その間に人へ感染するリスクがあります。

人では、発熱、筋肉痛、黄疸、腎障害などを引き起こし、重症化すると命に関わるケースもあります。

つまり、この病気の予防は「犬のため」だけでなく、「ご家族自身を守ること」にも直結しているのです。

◆ ワクチンによる予防が可能です

レプトスピラ症には、ワクチンによる予防が可能です。ただし、地域や生活環境、散歩コース、他のワクチンとの組み合わせなどを考慮したうえで、適切なタイミングと内容を選ぶことが重要になります。

一律に「全員同じ」ではなく、その子の暮らし方に合わせた予防計画を立てることが、これからの獣医療ではますます重要になります。

◆ 予防は、愛情のかたち

感染症予防というと、「義務」「決まり」「面倒なもの」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私たち獣医師から見れば、それは紛れもなく“愛情のかたち”です。

発症してから苦しい治療を受けさせるより、発症しない未来を用意してあげること。

それが、動物と長く健やかに暮らすための最も確実な方法です。

ワクチンや感染症について、少しでも不安や疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。動物とご家族、双方の健康を守るために、アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニックは予防医療に力を入れています。


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#動物病院 #豊田市 #ワクチン

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