ペットのてんかん発作時の行動ガイドについて

横臥犬

てんかんは脳の異常活動によって引き起こされる神経障害です。これは、突然の発作やけいれんを特徴としています。てんかんの原因、症状、患者は様々です。

もし、あなたのペットがてんかんの発作を経験した場合、以下のことを考慮してください:

対策1:冷静さを保つこと

発作中に急いでペットを助けようとすると、思わぬ事故につながります。冷静さを保って行動しましょう。

対策2:安全を確保する

ペットの周りから危険な物品を取り除き、危険な場所から遠ざけましょう。怪我をしないように床や周囲をクッションなどで保護するのもいいでしょう。

対策3:時刻を記録する

発作の始まりと終わりの時刻を記録し、それがどれくらい続いたかを観察します。これは治療の評価に役立ちます。一般的には数分以内です。発作の始まりには前兆があることが多いです。甘える、ソワソワする、隠れるなどの行動がよく見られます。

対策4:ペットを触らない

発作中はペットに触らないようにしましょう。彼らが噛んだり引っ掻いたりすることがあるためです。安全のために距離を保つことが大切です。

対策5:当院に連絡する

発作が終わったら、すぐに連絡し、目撃者本人から状況を説明してください。受診していただき、ペットのてんかん管理のために適切な治療法をご提案します。

対策6:動画を記録する

発作が起きた際、できるだけ症状をビデオで記録することをお勧めします。発作の起こり始め、発作中の進行状況、発作後の暫くの間(見た目がほぼ正常に戻ったら撮影終了)の3点が重要です。抱っこしたり、覆いかぶさらないようにして、患者さんが見えるように撮影してください。場合によって顔の表情や部分的にケイレンが起きている所はズームイン・アウトを駆使していただけるとより有用です。これらは獣医師にとって非常に重要で、より正確な診断と治療計画を立てるのに役立ちます。ただし、動画だけでてんかんと診断できる正解率は3割以下といわれています。問診の重要性や検査が必要になることは言うまでもありません。

対策7:意識の確認

発作中は、意識の有無をチェックしてください。普段ならいつも反応する(言った人の顔を見るなど)言葉をかけながら経過をみてみましょう。例えば、「ごはん!」、「お散歩っ」、「おやつー!!」、「おかえりなさ~い」などがあると思います。

てんかんは管理可能な疾患であり、獣医師の指導のもとで適切な治療法を見つけることができます。飼い主さまとして、ペットの安全と健康を最優先に考え、獣医師の助言に従うことが大切です。

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