ウサギの強制給餌について

ウサギ

草食動物では胃腸うっ滞という症状がよく見られます。その際に、お薬を飲ませたり、流動食を与えたりと、おうちでやっていただくことがあります。

なかなか写真や動画が撮れないので、YouTubeから探してみました。

ウサギをタオルで巻く、Bunny Burritoが紹介されています。

なぜタオルでくるむのか?

これは、無駄にバタバタ動かないようにするためです。ウサギは後肢の筋力が強いので、それが自分の背骨を傷めてしまう恐れがあります。タオルでくるむことで、この動きを制限できます。

但し、草食動物は全体に占める胸の割合が小さいので、締めすぎると呼吸困難になります。そうなると喘いでしまい、流動食などを吸い込んでしまいます。締めすぎず、緩すぎずが大切。

上がウサギ、下がネコのX線画像です。左が頭、右がお尻です。左側の黒っぽい方が肺です。

ウサギの胸部が小さいのがお分かりいただけますか?

流動食を与える動画はこちらです。

こちらも参考になると思います。

※注射器の持ち方に注目!!!

液剤の与え方も同様にできます。

こちらをどうぞ!

この動画はウサギさんがとても協力的です。上記のバニーブリトーを行なったうえで、実施するといいですね。

与えるものの味ですが、好みは個体によって異なりますが、一般的には以下のようなフレーバーが人気です。

  1. バナナ
  2. イチゴ
  3. ブルーベリー
  4. りんご
  5. パイナップル
  6. 人参
  7. メロン

お薬や流動食に少し混ぜると、飲んでくれる確率が上がるかもしれません。

「ウサギ ペースト」で検索すると、ペースト、ピューレのほか、ジュース、ビスケットまでピックアップされます。これらにお薬などを混ぜて与えてみましょう。

健康な時から、おやつとして、これらに慣らしておくといいですね。

もう1つおまけに、ウサギの扱い方について。

ウサギの抱っこは座ってしてください。

お願いします!!

絵的には微笑ましいですね。でもこんなふうに抱くと、悲劇が待っているかもしれません。

ジャンプして、骨折ということがあります。骨折の治療は、大変厳しいです。

ぜひ、「座って抱っこ」を徹底してくださいね!

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ウサギの病気のことなら、かもがわ公園小動物クリニック

愛知県豊田市東山町の動物病院は、アロハオハナ動物病院

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