ウサギの足裏がハゲる・赤い|原因・治療・予防🐇

足底皮膚炎のウサギを治療してくれる動物病院はどこにある?

最終更新日:2026年3月16日

ウサギのソアホック(足底潰瘍)|獣医師が解説;原因となる床材・肥満の対策と家庭でできる予防

この資料は、ウサギの足裏に炎症や潰瘍が生じるソアホック(足底潰瘍)という病気について、獣医師が詳しく解説したものです。ウサギには肉球がないため、硬い床材や肥満、運動不足などが原因で皮膚に過度な負担がかかり、症状が進行すると歩行困難や骨への感染を招く恐れがあります。記事内では、病状の進行を4つのステージに分けて説明しており、早期発見のためのチェックポイントを提示しています。予防策としては、柔らかい床材への変更や適切な体重管理、定期的な爪切りが推奨されています。また、家庭でのケアに加えて、異常を感じた際の速やかな動物病院の受診と、半年に一度の健康診断の重要性が説かれています。飼い主さまが日常的に愛兎の足裏を観察することが、重症化を防ぐための鍵となります。

こんにちは。アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。

今、こちらの文章をお読みになっていただいているあなた!今すぐあなたのウサギさんの足の裏を見に行ってください。そして、どうなっていたか、また戻ってきて、教えてください。


ウサギのソアホック(足底潰瘍)とは

ソアホックとは、ウサギの足の裏の皮膚が炎症を起こし、赤くなったり、毛が抜けたり、ただれたりする病気です。
医学的には 足底潰瘍(pododermatitis) と呼ばれます。

ウサギの足の裏には、犬や猫のような「肉球」はありません。
その代わりに、厚い被毛がクッションの役割を果たし、足の裏の皮膚を守っているのが特徴です。

そのため、健康なウサギの足裏は、柔らかい毛でしっかりと覆われており、皮膚がはっきり見えることは通常ほとんどありません。

ただし、後ろ足の中央など体重が最もかかる部分では、被毛がやや薄く見えることがあります。
この程度の軽い被毛の薄さだけであれば、必ずしも異常とは限りません。

足底潰瘍の軽度の段階では毛がさらに薄くなる程度ですが、進行するにつれて、赤みが出る、腫れる、かさぶたができる、ついに重症になると潰瘍や感染を起こし、強い痛みを伴うことがあります。


ウサギのソアホックの症状

初期症状

・足の裏の毛が薄くなる
・皮膚が赤くなる

進行すると

・皮膚がただれる
・かさぶたができる
・出血
・歩き方がおかしい

重症になると

・細菌感染
・膿瘍:チーズのように見える膿が溜まる
・骨感染(骨髄炎)

まで進行することがあります。


ソアホックの主な原因

1 硬い床

不適切な床材、ケージ設置が原因です。金網ケージや硬い床材を使っていると、足底に強い圧力がかかります。

特にワイヤーグリッド床は、足裏に圧力をかけ、潰瘍を引き起こす可能性が高まります。

この場合には、スノコを設置しましょう。

あるいは、ラグやタオルを敷いてもよいでしょう。ただし、中には齧ってしまう個体もあるので、一定期間、監視が必要です。

または、まだ腫れているだけで、ジュクジュクしていないような段階であれば、乾いた牧草を数㎝の厚みで敷き詰めてもいいと思います。


2 肥満

体重が重いほど、足底の圧力が増えます。肥満は、最大のリスク因子とされています。

ペレットやおやつの与え過ぎがほとんどの原因ですが、下記のように、運動不足も肥満の原因となります。

こちらもご覧ください→ウサギの肥満について


3 運動不足

同じ姿勢が続くと、足の裏に圧力が集中して、皮膚の血流が悪くなります。ウサギには、犬や猫のような肉球がありません。

小さすぎるケージは自由な動きを妨げ、自重により足に常に負担をかけ、ソアホックを発症させる原因となります。ケージは広めに設計しましょう。

サークルを用意している方もいらっしゃいます。ウサギは活発な動物で、足を伸ばしたり、跳ねたりすることが重要です。運動ができるスペースを提供することで、足の負担を軽減できます。


4 爪が長い

爪が長いと足裏の接地角度が変わり足底に負担がかかります。


5 不衛生な床

尿や水気は足裏の被毛がスポンジのような働きをして皮膚炎を悪化させます。


ソアホックになりやすいウサギ

以下のウサギは特に注意が必要です。

・大型種
・肥満個体
・高齢個体
・運動不足
・金網ケージ飼育


動物病院での治療;ソアホックの進行段階

ソアホックは、初期の軽い皮膚炎から始まり、進行すると潰瘍や感染を起こすことがあります。
症状は一般的に次のような段階で進行します。

ステージ1(初期)

・足の裏の毛が薄くなる
・皮膚が少し赤くなる

この段階では、痛みはほとんどありません。しかし、この時期に環境を改善しないと徐々に悪化することがあります。

ステージ2(軽度炎症)

・赤みがはっきりしてくる
・皮膚が少し厚くなる
・小さなかさぶたができる

この段階になると、足底に炎症が起きている状態です。床材や体重などの環境改善と、必要に応じて治療を行います。

ステージ3(潰瘍形成)

・皮膚がただれる
・出血することがある
・歩き方が変わる

この段階では、痛みが出ていることが多く、細菌感染が起こる可能性もあります。動物病院での治療が必要になることが多い状態です。

ステージ4(重症)

・深い潰瘍
・膿瘍形成
・食欲廃絶
・強い痛み
・歩くことを嫌がる

重症になると、感染が深部まで広がり、骨にまで炎症が及ぶこともあります。この段階では長期的な治療が必要になる場合があります。→ウサギの食欲不振とは?原因と対処法を獣医師が解説

症状によって治療は異なります。

軽症

・環境改善
・消毒
・外用薬

中等度

・抗生物質
・消炎鎮痛剤
・包帯

重症

・外科的排膿処置:麻酔下手術
・強制給餌→ウサギの強制給餌について


家庭でできる予防

床材を柔らかくする

おすすめ

・牧草マット
・布マット
・木製すのこ


体重管理

肥満は最大の原因です。適正体重を維持することが重要です。

ペレットやおやつの量を制限し、定期的に運動する機会を与えましょう。


爪切り

抱っこしたときに、1秒だけ足の裏を見る習慣をつけてみましょう。それだけでも、ソアホックの早期発見につながることがあります。

定期的な爪切りで足底への負担を減らします。ご自宅で実施してもらう事に慣れていただけるようにお話しさせていただいておりますが、困難な場合には、動物病院で切ってもらいましょう。


ケージを清潔にする

水気や尿は皮膚炎を悪化させます。

水をお皿に入れていると、こぼれることが多いです。給水器に慣れるように練習していきましょう。

排尿して床に溜まらないような工夫をしてあげるか、濡れていたらこまめに乾いたものに交換するようにしてあげましょう。


動物病院を受診すべきサイン

次の症状があれば受診が必要です。ひどくなってしまうと、足の骨までダメージが及んでしまうこともあります。普段の姿勢ではウサギの足の裏を見る機会は少ないと思いますが、「爪切りの日=足の日」 と決めて、爪切りのときに足裏も一緒にチェックする習慣をつけておくと、ソアホックの早期発見につながります。

・出血
・腫れ
・歩き方の異常
・痛み

定期的な健康診断で多くの病気を早期発見できます

さらに、定期的に健康診断にお越しください。ウサギは体調不良を隠す習性があるため、飼い主が異常に気づいたときには病気が進行していることも少なくありません。

そのため、定期的な健康診断を受けることで、病気を早い段階で発見し、早期に治療を始めることがとても大切です。→ウサギの体調変化に気づくための健康管理ガイド

実際の診察では、飼い主様が気づいていない段階で

・歯の不正咬合
・臼歯のトゲ(歯棘)
・初期の足底潰瘍(ソアホック)
・肥満
・爪の異常

などが見つかることもよくあります。

これらの病気は早期に対処すれば比較的軽い治療で改善することが多く、重症化を防ぐことにもつながります。

一般的には 半年に1回程度の健康診断 を受けておくと安心です。

気になる症状がなくても、定期的に健康状態をチェックすることが、ウサギの健康を長く守ることにつながります。

Q ウサギのソアホックは治りますか?

軽症であれば、環境改善と治療で治ることが多いです。
しかし重症化するとQOLも低下するばかりでなく、長期治療が必要になります。


Q ソアホックは自然治癒しますか?

基本的に自然治癒は難しく、放置すると悪化することがあります。


Q ウサギの足裏の毛がないのは正常ですか?

少し毛が薄い程度は正常ですが、赤みや炎症があれば病気の可能性があります。


Q 床材は何がいいですか?

柔らかくて乾燥した床材が理想です。


Q 金網ケージはよくないですか?

動物病院までの移動用キャリーケージであれば、リスクは低いですが、長期間の金網床飼育はソアホックのリスクが高くなります。


Q ソアホックは痛いですか?

重症になると強い痛みが出ることがあります。


Q どのくらいで治りますか?

軽症では数週間、重症では数カ月以上かかることがあります。


Q 足の裏が赤いだけでも病院に行くべきですか?

早期治療の方が治りやすくなります。原因なども獣医師が探ってくれるはずです。


ウサギの足のトラブルで多い病気(当院獣医師がよく診るもの)

ウサギの足にはさまざまなトラブルが起こることがあります。
動物病院で実際によく見られるものには、次のような病気があります。

① 足底潰瘍(ソアホック)

今回の記事で解説している病気です。

② 爪のトラブル

ウサギの爪は伸び続けるため、定期的に切らないと、爪が巻き込む、折れる、歩き方が不自然になるといった問題が起こることがあります。

③ 外傷(けが)

ケージの中や部屋んぽ中に、爪を引っかける、ジャンプで着地を失敗するなどの理由で足を傷めることがあります。

④ 爪周囲炎

爪の周りの皮膚に細菌感染が起こる病気です。腫れや赤み、痛みが見られることがあります。

⑤ 関節のトラブル

高齢のウサギでは、関節炎、筋力低下によって歩き方が変わり、うまく歩けなくなることがあります。

こちらもご覧ください→ウサギに多い病気とその対処法:動物病院で見られるウサギの健康問題とは?


足のトラブルを防ぐために大切なこと

ウサギの足の病気の多くは、

・床材
・体重管理
・爪切り
・運動環境

など、飼育環境を整えることで予防できるものが少なくありません。

そのため、日頃から足の状態を確認する習慣をつけておくことがとても大切です。


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