最終更新日:2026年4月20日
月に1回、首筋に垂らすタイプの予防薬の投与でフィラリア症を防ぐことができます
この資料は、犬特有の病気と思われがちなフィラリア症が猫にも感染するリスクがあることを警告し、その危険性と対策について解説しています。猫の感染は診断が非常に困難であり、咳や呼吸困難といった症状のほか、突然死を招く恐れがあるため、事前の予防が何よりも重要です。蚊が媒介するので完全室内飼育であっても感染する例が報告されており、月に一度の投薬による確実な防御策が推奨されています。愛知県豊田市のアロハオハナ動物病院は、地域の気候に合わせた適切な予防期間を提示し、飼い主さまが責任を持って愛猫の健康を守るよう呼びかけています。専門的な診療体制を整えた同院は、手軽な滴下タイプの予防薬やLINE相談を通じて、家族の一員である猫との健やかな生活をサポートしています。
こんにちは、アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニックの院長です。

心臓も、呼吸も、守りたい。 フィラリアから、愛猫を守る
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、フィラリア症は犬だけではなく猫にも感染する可能性があります。この病気について正しい知識を得て、予防に努めることが重要です。
フィラリア症は、蚊が感染した犬や猫の血液を吸血することで広がります。犬では心臓に寄生し、深刻な症状を引き起こしますが、猫では呼吸器症状が主に現れます。咳や呼吸困難、食欲不振などが見られることは、多くの病気に共通する症状であり、フィラリア症の診断の決め手になりません。時に、呼吸速迫、運動失調、虚脱、発作、喀血や突然死などの症状が急激に生じることもあります。
感染した猫の診断は難しく、生前に確定的な診断が難しいこともあります。
血液検査では、抗原検査と抗原検査を行ないます。
抗原検査はフィラリアの雌成虫が数匹いないと検出されません。抗体検査は、感染したことがあることは分かりますが、現在進行形かどうかは分かりません。
画像検査では、X線検査と超音波検査を実施します。しかし、必ず診断できるとは限りません。
そのため、予防が非常に重要です。犬同様、猫にも有効な予防薬があり、月に1回の投与で確実に防ぐことができます。これは首に垂らすお薬として提供され、手軽に使用できます。
寄生して病気を起こすことも問題なのですが、このフィラリアが死んで溶け出すことでまた、今まで以上のダメージを与えることがあることにも注意が必要だということが、最近の報告で分かってきました。
これはフィラリアの体内には、ウォルバキア(Wolbachia)という細菌が共生しており、フィラリアが死んだときにウォルバキアが放出され、炎症が悪化することに由来しているようです。その結果、猫ではHARD(Heartworm Associated Respiratory Disease)=フィラリア関連呼吸器疾患と呼ばれる、ぜんそくのような症状や呼吸困難が起こります。
診断が難しいため、当院でも呼吸困難の急患で原因不明で亡くなってしまった子の中にはフィラリア症が原因であった可能性も考えられます。
猫の10頭に1頭がフィラリアに感染していたという報告があります。室内飼育でも感染するケースがあり、実際にマンションの高層階に住んでいる猫ちゃんだからといって安心できません。実際にフィラリア症と診断された4頭に1頭が室内飼育だったという報告があります(2008年)。
フィラリア予防について(動画もあるよ(=^・^=))by Zoetis

フィラリア症から守るためには、当院のあるこの地域では5月から12月までの期間に月に1回の予防が重要です。フィラリア予防薬の使用は、猫の健康を守るための責任あるペットオーナーの一環と言えるでしょう。
まずは相談しながら、どんな予防薬を使用していくか検討してみましょう。猫ちゃんの健康は家族の一員として、最高のケアが求められています。しっかりと予防して、愛猫ちゃんとの幸せな生活を守りましょう。
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