犬の歯磨きを深夜早朝に行なってはいけない理由を獣医救急臨床現場の獣医師が解説します

デンタルケア

ワンちゃんのデンタルケアの基本とグッズのご紹介

犬のデンタルケアは非常に重要で、口内の健康を維持するために市販のデンタルケア製品を使用することが役立ちます。以下は一般的なデンタルケア製品と日常の歯科ケアに関するアドバイスです。

  1. 歯ブラシと歯磨き粉:
    • 歯ブラシ: 犬の歯ブラシは市販されており、犬用歯ブラシはサイズに合ったものを選びましょう。指ブラシや歯磨きシートで歯磨きをすることもできます。
    • 歯磨き粉: 犬のための歯磨き粉は、犬用のものを使用し、人間用の歯磨き粉は使わないでください。歯磨き粉は犬が飲み込んでも安全なものを選びましょう。
  2. デンタルチュー:
    • デンタルチューは歯の健康をサポートするために設計された噛むおもちゃで、歯垢や歯石の蓄積を減少させるのに役立ちます。市販のデンタルチューを与えることで、犬は歯を清掃する習慣を身につけることができます。個人的には、誤飲事故を多く経験しているのでお勧めしていません。
  3. デンタルスプレーまたはウォーターアディティブ:
    • デンタルスプレーまたはウォーターアディティブは、水に混ぜて与えることで口内の細菌の成長を抑制し、歯石の形成を減少させるのに役立ちます。
  4. 定期的な歯科検診:
    • 獣医師が犬の歯科検診を行ない、その結果を受け歯垢や歯石の除去を行うことが重要です。歯科検診は年に一度以上受けることが推奨されます。
  5. 食事:
    • 歯の健康をサポートする特別な犬の食餌やおやつも市販されています。これらを利用することで、食事中に歯のクリーニングを行うことができます。
  6. おもちゃ:
    • デンタル用玩具もたくさん市販されています。とにかく安全なものを選びましょう。安全とは歯が折れない、飲み込めないことが基本です。

 

日常の歯科ケアにおいて、定期的な歯みがきやデンタルグッズの提供が重要です。また、獣医師の指導に従い、適切なデンタルケア製品を使用し、犬の口内健康を維持する努力を続けることが大切です。獣医師による歯科検診も忘れずに行ないましょう。

歯磨きは1日のうち、いつやるか?

では、上記のグッズを使って、いつ歯磨きをするかということですが、

一般的な動物病院の診療時間に行なってください。

というのは、デンタルグッズによる事故が後を絶たないからです。

「想定外の大きさのものを飲み込んでしまった」、「飲み込んだものが喉につかえているようで、苦しそう」という救急症例がよく運び込まれてきます。

「こちらの写真は、デンタルシートを誤飲してしまい、吐いてもらったケースです。このまま放置したら、腸閉塞を起こしてしまう危険がありました。」

日中であれば、主治医に対処してもらえる事例ですが、深夜早朝は当院のような救急診療をしている動物病院しか対応してもらえないです。そして、時間外料金も飼い主様の経済的負担になります。

ですから、歯磨きグッズは、深夜早朝には使わないようにしてくださいね。

こちらのデンタルケアのブログもご参考になさってくださいね。

こちらの口臭に関するブログもぜひお読みください。

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歯磨きグッズの事故のことなら、アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック

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