コラム:「診療で落ち込んだときに試したい“放置”のすすめ」

待合室で対応する看護師

「あなたの笑顔が、ペットにとって一番のおくすりです。そして、あなた自身にも」

アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。

いつも当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。

今日は、中島先生のメールマガジンを元に、自己肯定感について、動物病院スタッフの方々に向けてお話しさせていただきます。

中島先生の『自己肯定感の教科書』はこちら

動物病院で働いていると、診療中の判断ミス、飼い主さまへの説明不足、処置の不手際など、大小さまざまな「失敗」に直面します。
その経験を必要以上に引きずってしまうと、

  • 「また同じことをやってしまうのでは」
  • 「自分は向いていないのでは」

と考えてしまい、行動にブレーキがかかります。
これが続くと自己肯定感は大きく下がり、日々の診療や接客に影響を及ぼしてしまいます。


失敗を“放置”してみるという選択

過去は変えることができません。
「あのとき、ああすればよかった」と何度考えても、事実が書き換わるわけではないのです。
だからこそ、「やってしまったことは仕方がない」と自分の中で一度納得し、意識的に“放置”してみましょう。

人間の脳は、自分で受け入れた出来事であれば、時間とともに薄れていく仕組みを持っています。
診療現場でも、意識的に区切りをつけることで、次の患者さんに集中しやすくなります。


自己肯定感を下げる主な原因

  • 過去のつらい経験(トラウマ)
  • 他人との比較による劣等感

これらはすぐに消えるものではありません。
無理に消そうとせず、心の中に“壁”や“扉”を作って、その向こう側にそっと置いておくイメージで過ごします。


フラッシュバックへの対応

強いショックを受けた経験は、ふとした瞬間に思い出したり、夢に見たりすることがあります。
これを心理学では「フラッシュバック」と呼び、自己肯定感が下がっているときに起こりやすい現象です。

もし診療中や休憩中にそんな感情が湧き上がったら、
「お、また来たな」
と、あえて軽く受け止めてみましょう。

深刻に捉えるのではなく、まるで通り雨のようにやり過ごす感覚を持つことで、次第にその影響は弱まっていきます。


獣医療現場では、どんなに経験豊富な人でも失敗から逃れることはできません。
大切なのは、それを必要以上に抱え込まず、上手に心を切り替えること。

“放置”する勇気と、感情を客観視する習慣があれば、自己肯定感を保ちつつ、次の診療に集中できます。
そして何より、動物と飼い主さまにより良いケアを提供できるようになります。


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