🐿️ リチャードソンジリスの飼い方完全ガイド

リチャードソンジリスと飼い主

〜食餌・栄養管理・ケージ設計・性格や行動の特徴を獣医師が解説〜


こんにちは、アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。

今回はジリスのなかでももっとも受診数の多い、リチャードソンジリスを取り上げてみました。

はじめに:リチャードソンジリスというユニークなパートナー

リチャードソンジリス(Richardson’s ground squirrel)は、北米原産の小型げっ歯類で、まん丸の体と愛らしい顔立ち、そして人懐っこい性格で人気が高まっています。
しかし、犬や猫のような一般的なペットとは異なり、飼育には少し専門的な知識と準備が必要です。

私たち動物病院でも、
「どんなエサをあげればいいの?」
「どのくらい大きいケージが必要?」
「噛み癖や脱走は防げるの?」
といった質問を多くいただきます。

この記事では、欧米の獣医学専門家や飼育者コミュニティの知見をもとに、リチャードソンジリスと楽しく暮らすためのポイントを詳しく解説します。


1.食餌と栄養管理:健康寿命を延ばす食餌設計

草食中心のバランス

リチャードソンジリスは、野生では草、種子、穀物、時には昆虫を食べているようです。
飼育下では、チモシーヘイを中心に、ペレット、野菜、ごく少量の果物を組み合わせるのがおすすめです。

  • 主食: チモシーヘイ、オーチャードグラス(常に食べ放題)
  • 副食: ジリス用ペレット(体重の約5〜10%程度/日)
  • おやつ: 人参、リンゴ、ブロッコリー、カボチャ(週数回)

肥満対策は最重要課題

ジリスはとても食欲旺盛で、太りやすい体質です。ヒマワリの種やナッツを与えることは肥満・脂肪肝のリスクになるため、週に数粒とし、栄養として与えるというよりも、飼い主様の観賞用として留めておきましょう。

水分補給

水は毎日新鮮なものに交換。ボトル式給水器が清潔でおすすめです。
夏場は水分多めの野菜をあげると水分補給にはなりますが、お腹が緩くならない程度に留めましょう。


2.ケージと飼育環境:掘る・登る・かじる欲求を満たす

ケージ選び

リチャードソンジリスは活発に動き回り、掘る行動が大好きです。
最低でもフェレット用ケージ程度の広さ(横80cm×奥行50cm×高さ50cm以上)が望ましいでしょう。

  • 一部分に牧草や紙製チップを厚く入れたプールを設置して、掘れるようにしてあげるとよいです。
  • ケージは金網やスチール製で、プラスチック部分はかじられやすいので注意
  • ケージを齧ると、前歯にダメージを与えますので、特定の齧る場所は、牧草マットなどで覆いましょう。
  • 多層構造にして運動量を確保するとストレス予防に効果的

回し車とおもちゃ

運動不足は肥満やストレスの原因になります。
直径30cm以上の回し車を設置すると足腰の健康維持に最適です。
トンネルや木製かじり木、知育玩具を入れると探究心を刺激できます。

温度と衛生管理

理想的な室温は18〜24℃。日本の夏は暑すぎるため、エアコンでの対策が必須です。
週1回の床掃除と、月1回のケージ丸洗いを習慣にしましょう。


3.行動と性格:噛み癖・脱走対策も含めた付き合い方

活発で知的、でもやや気難しい

リチャードソンジリスは好奇心旺盛ですが、個体差が大きい動物です。
よく懐く子もいれば、なかなか手に乗らない子もいます。

  • 急に掴むとパニックになり、噛みつくことがあります
  • 噛み癖は無理に叱らず、少しずつ慣らすことがポイント
  • 手渡し給餌などでポジティブな経験を積ませると関係が深まります

脱走防止は最優先

ケージの扉は二重ロックが理想です。
ジリスは前足が器用で、簡単な鍵なら開けてしまうこともあります。

カーテンを登って落ちる事故症例によく遭遇します。登れないような対策をしましょう。

鳴き声・コミュニケーション

「ピピッ!」と高い声で鳴くことがあります。これは警戒音やコミュニケーションの一種。
静かな環境で飼うとストレスが減り、落ち着いた行動が増えます。


まとめ:じっくり時間をかけて信頼関係を築く

リチャードソンジリスは、犬や猫と違ってすぐに懐くわけではありません。
でも、正しい食事管理と環境作り、丁寧なコミュニケーションを続けることで、飼い主さまと心を通わせる瞬間が訪れます。

私たちの動物病院では、食餌の選び方、体重管理、爪切りや健康診断などのサポートも行なっています。
「ちょっと太ってきたかも」「噛み癖がひどくて困る」など、どんな小さな悩みでも気軽にご相談ください。
リチャードソンジリスとの暮らしをもっと楽しく、安心できるものにするお手伝いをいたします。


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#動物病院 #豊田市 #ジリス

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