コラム:「3人のレンガ職人の話」

レンガ職人

「あなたの笑顔が、ペットにとって一番のおくすりです。そして、あなた自身にも」

こんにちは、アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。

いつも当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。

有名な寓話なようなので、ご存じの方もいらっしゃるのではないかと思います。

ある旅人が町を歩いていると、レンガを積んでいる3人の職人に出会いました。

1人目は不満そうに言いました。
「毎日レンガを積むだけだ。暑くても寒くても、腰は痛いし、つらい仕事だ。」

2人目は少し誇らしげに答えました。
「大きな壁を作っている。これがあるから家族を養えるんだ。」

3人目は笑顔で話しました。
「偉大な大聖堂を建てているんだ!ここで多くの人が幸せになるんだよ!」

――同じ作業をしていても、
「何を見ているか」で、仕事の意味も気持ちもまるで変わるのです。


子育ても同じ

子育ての日々は、終わりのない繰り返しに見えることがあります。
朝起こして、朝食を作り、送り出し、宿題を見て、寝かしつける。
宿題を忘れ、兄弟ゲンカをし、夜更かしをして……ついイライラしてしまう日もあるでしょう。

でも、少し未来を想像してみると、同じ日常が違って見えます。

  • 今日作ったごはんが、明日の元気をつくる
  • 今日の「おかえり」が、子どもに安心できる居場所を届ける
  • 今日の宿題チェックが、未来の可能性をひらく一歩になる
  • 今日かけた励ましの言葉が、失敗しても立ち直る力を育てる

こう思えたとき、毎日の育児はただの作業ではなく、
未来に向かって積み上げる“レンガ”になります。


ランドセルを背負う小さな背中の先に、
卒業式で証書を受け取る姿、
高校の制服を着て笑う姿、
大人になって「いままで、ありがとう」と言ってくれる日が来るかもしれません。

その未来を思い浮かべながら過ごせば、
今日の小さな片付けや叱る時間さえも、
かけがえのないプロセスになります。

子育ては大聖堂を建てるような長い旅です。
1日で完成するものではないけれど、
確かに未来をつくる力を持っています。


私も小学1年生の子どもを持つ親です。
毎日迷いながら、叱ったり、笑ったりしながら過ごしています。
だからこそ、同じように頑張っている皆さんと一緒に、
「子どもたちが生きやすい社会」 をつくっていきたいと思います。

子どもが悩んだとき、苦しんだときに、
「生きていてよかった」と思える瞬間を増やし、
自ら命を絶とうと考える子が一人でも減る未来を目指して、
今日も一緒にレンガを積んでいきましょう。

関連記事

  1. 獣医師の読書に没入

    コラム:「限られた人生を最大化する「代替経験」のすすめ」

  2. 登校開始

    コラム:「夏休み明けの小学生と向き合う:9月1日、家庭・地域…

  3. 待合室で対応する看護師

    コラム:「診療で落ち込んだときに試したい“放置”のすすめ」

  4. ヒョウモントカゲモドキの診療準備とは

    コラム:「ネガティブな発散はネガティブの強化にしかならない」…

  5. モンシロチョウを可愛がる

    コラム:「🧠 子どもや若者の「こころのサイン」を見逃さないた…

  6. 総合診療科:チワワを抱いて幸せな女性

    コラム:「心がラクになる、人間関係のヒント」

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。