臆病だけど魅力的な小さな樹上性げっ歯類を、安心して長生きさせるための実践的ケア解説
アフリカヤマネは夜行性でとても小柄なヤマネ科の動物で、臆病で素早く動くため「見て楽しむタイプ」のペットとして、静かな環境と十分な隠れ家を用意することが重要とされています。 飼育では、温度・湿度管理や脱走防止を徹底しつつ、樹上性の習性に合わせた立体的なレイアウトや回し車などの運動スペースを整えることがポイントです。 食事はペレットや昆虫、種子などをバランスよく与え、不調のサインを見逃さないために体重や食欲、排泄の変化を日常的に観察する重要性が強調されています。 さらに、早期の動物病院受診の目安を具体的に示し、飼い主が安心して長期的な健康管理を行えるよう専門病院への相談を推奨する内容になっています。
こんにちは。アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。

アフリカヤマネの基本的な特徴
アフリカヤマネ(Graphiurus spp.)はヤマネ科に属する小型の哺乳類です。Graphiurus属(アフリカヤマネ属)はサハラ以南のアフリカにのみ生息しており、14種が知られています。いずれも小型の哺乳類で、体長は7~15cm程度、そして体長と同じくらいの長さの長い尾を持っています。一部の種では尾が切れやすい構造になっているようです。体重は30〜60g程度と手のひらサイズです。毛色は茶褐色から灰色で、腹部はやや淡い色合いをしています。特徴的なのは大きな黒目と丸い耳で、夜行性の性格と相まって愛らしい表情を見せてくれます。
生息地は主にアフリカ南部の森林地帯で、木の上での生活に適応しています。野生では樹上で巣穴を作り、昼間は隠れて休み、夜間に活動することが多いのが特徴です。木の穴などに巣を作り1度に2~5頭を出産します。
アフリカヤマネの生態と行動
アフリカヤマネの寿命は3~7年程度で、飼育下では平均して5年ほど、長い個体では7〜8年生きる場合もあるようです。
アフリカヤマネは雑食性で、野生下では果実、木の実、種子、木の芽、昆虫、小動物などを食べているようです。
行動パターンとしては夜行性で、夕方以降に活発に動き回ります。昼間は巣穴やケージ内の隠れ場所で休むことが多いため、日中は静かな環境を整えてあげましょう。
また、社会性が高く、複数頭で群れを作ることを好みます。単独で飼育するとストレスが溜まりやすく、健康に影響する場合があるため、複数飼育を推奨することがあります。

アフリカヤマネの飼育環境の整え方
アフリカヤマネの飼育には、樹上生活に近い環境を作ることが大切です。ケージは高さがあり登れる構造のものが望ましく、隠れ家や枝、おもちゃを配置して遊べる環境を整えましょう。
温度は25〜28℃程度、湿度は50〜60%を目安に管理します。日中のケージは静かにして、夜間に活動できるようにすることで、自然な生活リズムを保てます。
食事は、果物や昆虫、ペレットを組み合わせて栄養バランスを整えます。運動不足にならないよう、おもちゃや回し車などで運動させることも、ストレス軽減や健康維持に効果的です。
アフリカヤマネの食事と栄養管理のポイント
アフリカヤマネに与える食材は以下を目安にしましょう。
- 果物:リンゴ、バナナなど(量は控えめ)
- 昆虫:コオロギやミールワーム(高タンパク)
- ネズミ専用ペレット:バランスの良い栄養補給。Mazuri® Rat & Mouse Dietなど
- 水分補給:常に新鮮な水を用意
食べすぎや偏食を防ぐため、複数の食材を少量ずつバランスよく与えることがポイントです。

快適な飼育環境とストレス管理のコツ
アフリカヤマネが快適に生活するには、以下のポイントが重要です。
- ケージは高さがあり、登れる・隠れる遊具を設置
- 温度・湿度を安定させる
- 昼間は静かに休める環境を確保
- 運動時間やおもちゃで遊ぶ機会を作る
これらの工夫でストレスを減らし、健康維持につながります。特に初めて飼う方は、ケージの配置や温湿度管理を意識して環境を整えることが重要です。
アフリカヤマネの健康管理と病気
健康管理のポイント
定期的な健康診断は早期発見に役立ちます。エキゾチックアニマル診療をしている動物病院でチェックアップを受けることで、病気のリスクを最小限にできます。
食事は栄養バランスを意識し、必要なビタミンやミネラルを補うことが重要です。また、ストレスを減らすため、安定した環境と隠れ場所を用意しましょう。
病気と症状
欧米の獣医学・基礎科学論文ベースで確認できる、アフリカヤマネに関する病気・病理に関する報告は極めて文献が少ないです。
盲腸がないとの記載がありましたが、ヤマネ科すべてに共通しているのかは不明です。
尾が切れやすい構造になっている種がいるとのことですが、切れるのか、剥けるのか、詳細な記述は見つかりませんでした。
胃の肥満細胞腫の報告(Veterinary Sciences;2022)では、予後が悪かったようですが、齧歯類では極めて稀な腫瘍の一例ということですので、アフリカヤマネにとくに多いかどうかは今後の研究課題です。
野生捕獲群・コロニー管理下での臨床問題では、外傷(闘争による損傷)、脱水・虚弱の報告が上がっています。複数同居飼育が好ましいですが、相性を考えなければいけないということになります。
エキゾチックアニマルで一般的にみられる寄生虫などの感染症や、下痢などの消化器系のトラブルがどの程度発生しているのか、論文報告がないので、まったく分かっていません。群れで生活しているようなので、単独飼育することによる精神障害として異常な行動などが発現する可能性も考えられます。
AIに聞くと、アフリカヤマネは下痢、風邪、皮膚病、腫瘍(特に口腔内)、鼓腸症などにかかりやすいと回答がでますが、出典が明らかではありませんでした。
飼い主さまは日常的に観察し、体重や食欲の変化を記録すると異常の早期発見につながります。早期発見・早期治療が、健康維持の鍵です。上記のようにまだまだ分からないことが多い種類ですので、1頭1頭を大切にかわいがるとともに、科学的データも蓄積していくことが大切です。

動物病院の選び方と診療内容
アフリカヤマネは小型で特異な生態を持つため、エキゾチックアニマルに精通した獣医師の診察が安心です。
選び方のポイント
- 診療対象動物にエキゾチックアニマルが含まれているか
- 経験豊富な獣医師が在籍しているか
- 緊急・救急対応が可能か
- 予約方法や診療時間が柔軟で分かりやすいか
アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニックでは症例募集中
当院では、アフリカヤマネの健康管理や定期検診、病気の早期発見に対応しています。日常のケアや食事指導も含め、飼い主様と一緒に健康をサポートしています。まだまだ症例が少ないので、アフリカヤマネの基礎データを集積し、彼らの健康管理に貢献できるようにするために、健康診断にぜひお越しください。
予防医療と定期検診の重要性
アフリカヤマネは小型で体調の変化が分かりにくいため、定期的な健康診断が特に重要です。半年に1回程度、体重測定・口腔内チェック・消化器系の確認を行うと安心です。
病気の予防には、栄養バランスの取れた食事、清潔な環境、ストレスの少ない生活が基本です。当院では、飼い主様に分かりやすくアドバイスし、毎日の健康管理をサポートします。
FAQ(ネットでよく検索される質問)
Q1. アフリカヤマネは昼間も活動しますか?
A1. 基本的に夜行性ですが、慣れると昼間に軽く活動することもあります。
Q2. 何匹で飼うのが適切ですか?
A2. 社会性が高いため、複数匹で飼育する方がストレスが少なくなります。
Q3. どんな食べ物を避けるべきですか?
A3. チョコレートや人の加工食品、カフェインは与えないでください。
Q4. 健康診断はどのくらいの頻度で必要ですか?
A4. 半年に1回を目安に、体重・口腔内・消化器のチェックを行うと安心です。
Q5. ケージ内での温湿度管理はどのようにすれば良いですか?
A5. 温度は25〜28℃、湿度は50〜60%を維持し、ヒーターや加湿器で安定させるのがおすすめです。

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