最終更新日:2026年3月7日
歯周病を防ぐために知っておきたい、毎日の歯磨きと正しいケア方法
特に小型犬では歯石や歯周病が起こりやすいといわれています。この資料は、小型犬の口腔衛生管理の重要性と具体的な実践方法を解説しています。未処置の歯周病が心臓や腎臓などの内臓疾患を引き起こすリスクを警告し、玩具や専用ペーストを用いた日常的なデンタルケアを推奨しています。ご家庭での処置が難しいケースや口臭が強く重度の歯石除去については、全身麻酔下での専門的な医療処置が必要であると説いています。また、同院が完全予約制やLINE相談を活用し、飼い主さまとの対話を重視した診療体制を整えていることも紹介されています。最終的に、専門知識を持つ獣医師による適切なケアを通じて、ペットの健康寿命を延ばすことを提案する内容となっています。
こんにちは。アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。
噛む玩具を使いましょう。
噛むことで唾液の分泌が亢進し、歯に付いた歯垢を洗い流してくれる効果があるといわれています。
さらに布製のロープ類は、噛むことで歯の表面を布がこすってくれるので、ダブルの効果が期待できます。

歯には自然に歯垢が付着します。これはバイキンの塊といっていいでしょう。それにさらにカルシウムなどの物質が絡まり硬い歯石を形成します。
この形成過程で外からは見えない歯の根にまで歯石がついていきます。これが歯と歯茎にポケットのようなすき間を作り、さらにそのポケットに歯垢が蓄積していきます。これが歯周病です。
こうしてたまったバイキンが血液中に入っていくと考えられ、動物の内臓に悪影響を与えていきます。心臓病、腎臓病、関節炎などの原因になるといわれています。
唾液の分泌の多い子は、理論的には、歯垢を洗い流しやすいので、歯石が付きにくく、その結果、歯周病由来の病気にはなりにくいかもしれません。しかし、唾液の多い個体が長生きするという報告を読んだことはありません。

「シニアになってデンタルケアってできるでしょうか?」
安心してください!いいアイデアがあります!
口の中に指を入れることは危険行為です。まずは歯ブラシに味のついた専用の歯磨きペーストを付けて舐めさせるところから始めてみましょう。根気がいると思いますが、少しでも危険を感じた場合は、諦めたほうがいいと、個人的にはそう思います。
無理なケアは危険な目に会ったり余計に関係をこじらせたりするだけです。その場合には、歯石が付きにくいフードなどを状況に合わせて使っていきましょう。
人用の歯磨き粉は発泡剤が入っているとのことです。人は歯磨き後に口をゆすいで、歯磨き粉を吐き出すことができますが、ワンちゃんたちはできません。ですから、飲み込んでも問題のない動物専用の歯磨き粉を動物病院で処方させていただきます。
口臭防止専用の液体歯磨きもありますので、ご利用してみてください。

ワンちゃんに歯石がたまった状態で、ご家庭で鉗子などを使って、これを取り除こうとする飼い主様がいらっしゃいます。歯石は見えている部分だけではなく、歯茎に隠れた歯根にも付着しています。ここがより重要なので、動物病院で処置されるのがベストです。
当院では全身麻酔をかけて行ない、しっかり除去できます。
その後はデンタルケアができればしばらくはキレイなお口でいられます。
まとめ:犬のデンタルケアは毎日の歯磨きが基本
- 犬も歯周病になる
- 歯石になる前のケアが大切
- 毎日の歯磨きがもっとも効果的
Q1. 犬に歯磨きは本当に必要ですか?
A. はい、犬にも歯磨きはとても大切です。
ワンちゃんの歯にも歯垢がたまり、放置すると歯石になり歯周病の原因になります。歯周病は口臭だけでなく、歯のぐらつきや抜歯につながることもあります。愛犬の口の健康を守るためには、歯磨きによるデンタルケアが重要です。
Q2. 犬の歯磨きはどれくらいの頻度で行えばいいですか?
A. 理想は毎日です。
歯垢は約1〜2日で歯石になり始めることがあります。そのため、歯石を防ぐためには毎日の歯磨きがもっとも効果的です。難しい場合でも、できるだけこまめに行うことが大切です。
Q3. 犬の歯石は自宅で取ることができますか?
A. 基本的に自宅では取ることはできません。
歯垢の段階であれば歯磨きで落とせますが、歯石になると石のように固くなるため家庭では除去できません。歯石が多く付着している場合は、動物病院での麻酔をかけての歯石除去が理想的です。
Q4. 犬の口臭は歯周病が原因ですか?
A. 多くの場合、歯周病が関係しています。
歯垢や歯石に増えた細菌が歯肉炎や歯周病を起こすと、強い口臭が発生することがあります。口臭が気になる場合は、歯石の付着や歯ぐきの状態を確認することが大切です。
Q5. 成犬からでも歯磨きを始めることはできますか?
A. はい、成犬からでも始められます。
最初は口元を触ることに慣らすことから始め、少しずつ歯ブラシやデンタルシート(※誤飲注意)を使うようにすると、歯磨きに慣れてくれることがあります。
Q6. 犬用デンタルガムだけで歯磨きの代わりになりますか?
A. デンタルガムだけでは十分ではありません。
デンタルガムは歯垢の付着を減らす補助的な役割がありますが、歯ブラシによる歯磨きの代わりにはなりません。基本は歯磨きで、ガムは補助として使うのが理想です。
Q7. 犬の歯石を放置するとどうなりますか?
A. 歯周病が進行する可能性があります。
歯石の周囲では細菌が増殖し、歯ぐきの炎症や歯周病が進行することがあります。進行すると歯のぐらつきや抜歯が必要になる場合もあります。
Q8. 動物病院での歯石除去は必要ですか?
A. 歯石が多く付着している場合は必要になることがあります。
歯石は家庭では取り除くことが難しいため、状態によっては動物病院での歯石除去が勧められることがあります。日頃の歯磨きによる予防がとても重要です。
Q9. 犬が歯磨きを嫌がるときはどうすればいいですか?
A. 少しずつ慣らすことが大切です。
いきなり歯ブラシを使うのではなく、まずは口元に触れる練習から始めます。指で歯を触る、ガーゼで拭くなど段階的に慣らしていくことで、歯磨きを受け入れやすくなることがあります。
Q10. 犬の歯磨きはいつから始めるのがいいですか?
A. 子犬の頃から始めるのが理想です。
子犬のうちから口元を触られることに慣れていると、成犬になってからも歯磨きを受け入れやすくなります。ただし、成犬からでも練習すれば歯磨き習慣を作ることは可能です。
Q11. 歯石が付きやすい犬種はありますか?
A. 小型犬は歯石が付きやすい傾向があります。
小型犬は歯が密集しているため歯垢が残りやすく、歯石や歯周病が起こりやすいといわれています。特に日頃のデンタルケアが重要になります。
Q12. 犬の口臭が急に強くなったときはどうすればいいですか?
A. 歯周病など口のトラブルが隠れている可能性があります。
歯石の増加や歯肉炎などが原因で口臭が強くなることがあります。急に口臭が気になり始めた場合は、口の状態を確認することが大切です。
Q13. 犬の歯磨きができない場合はどうすればいいですか?
A. デンタルシートやデンタルガムを補助として使う方法があります。
歯ブラシが難しい場合は、デンタルシートで歯を拭く方法もあります。ただし歯磨きほどの効果はないため、可能であれば歯ブラシを使う練習を続けることが大切です。
Q14. 犬用デンタルガムには本当に効果がありますか?
A. 歯垢の付着を減らす補助効果があります。
デンタルガムは噛むことで歯の表面の歯垢を減らす助けになります。ただし、歯石を取る効果はないため、歯磨きと併用することが大切です。
Q15. 犬の歯周病はどれくらい多い病気ですか?
A. 成犬ではとても多いといわれています。
犬では年齢とともに歯周病が増え、多くの成犬で何らかの歯周病が見られるといわれています。そのため、歯磨きによる日常的なデンタルケアが重要になります。
Q16. 犬の歯磨きは1日何回するのが理想ですか?
A. 基本は1日1回が理想です。
歯垢は時間とともに増え、放置すると歯石へと変化します。毎日1回の歯磨きを習慣にすることで、歯垢の蓄積を抑え、歯周病の予防につながります。
Q17. 犬の歯磨きにはどんな歯ブラシを使えばいいですか?
A. 犬専用の歯ブラシがおすすめです。
犬用歯ブラシはヘッドが小さく、ワンちゃんの口に合わせて設計されています。指にはめて使うタイプや小型犬用の歯ブラシなど、愛犬の大きさや慣れ具合に合わせて選ぶとよいでしょう。
Q18. 人用の歯磨き粉を犬に使ってもいいですか?
A. 人用は使用しないでください。
人用歯磨き粉には、犬が飲み込むと体に負担になる成分(例えばキシリトール)が含まれていることがあります。犬の歯磨きには、必ず犬専用の歯磨きペーストを使用しましょう。
Q19. 犬の歯が黄色くなっているのは歯石ですか?
A. 歯垢や歯石の可能性があります。
歯の表面に黄色や茶色の付着物が見られる場合、歯垢や歯石が付いている可能性があります。歯磨きをしても取れない場合は、動物病院での歯石除去が必要になることがあります。
Q20. 犬のデンタルケアをしないとどうなりますか?
A. 歯周病が進行する可能性があります。
歯垢や歯石が増えると歯ぐきの炎症が起こり、歯周病へと進行することがあります。進行すると歯のぐらつきや抜歯が必要になることもあるため、日頃のデンタルケアが重要です。
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