最終更新日:2026年1月29日
「耳をかく」「赤くなってる」…それ、もしかしたら外耳炎かもしれません
ワンちゃんに多く見られる外耳炎の症状や原因、そして治療法について詳しく解説しています。耳の赤みや痒み、独特な臭いといった初期サインを放置すると、難聴や中耳炎などの深刻な合併症を招く恐れがあると警鐘を鳴らしています。特に重要な点として、外耳炎の約8割はアレルギー性疾患などの根本的な皮膚トラブルが背景にあり、耳だけの処置では再発を繰り返しやすいことが示されています。そのため当院では、顕微鏡検査や耳鏡検査を通じて原因を特定し、投薬だけでなく食事療法を含めた全身的なアプローチを推奨しています。飼い主さまが愛犬の耳の異変に早期に気づき、体質改善を含めた適切な専門治療を行うことが、健康な生活を守る鍵となります。
こんにちは。アロハオハナ動物病院かもがわ公園小動物クリニック院長です。
ワンちゃんには外耳炎が多くみられます。耳をめくってみてください。濃いピンク色になっていませんか?あるいは、細かい石畳のようになっていませんか?
外耳炎は耳だけにとどまらず、アレルギーなどの皮膚病の一症状であることも少なくありません。
今日はワンちゃんによく見られる「外耳炎」について、わかりやすくご説明します。

🔍 外耳炎ってどんな病気?
外耳炎とは、外耳道(耳の入り口から鼓膜まで)に炎症が起きた状態を指します。
炎症により、耳の中が赤く腫れたり、かゆみやニオイ、耳垢の増加が見られたりします。
実はこの病気、犬にとても多く見られる症状で、とくに垂れ耳の犬種(例:キャバリア、コッカースパニエル、ラブラドール)や、皮膚の弱い体質のワンちゃんでよく発症します。
🧪 自宅でできる簡単なチェック方法
あなたの愛犬、最近こんな様子はありませんか?
- 頻繁に耳をかいている
- 頭をブルブルと振る仕草が増えた
- 耳を触ると嫌がる
- 耳からニオイがする(チーズ臭や酢のような匂い)
もしこうした様子があれば、耳の中をそっとのぞいてみてください。
👁️🗨️ 耳介(耳たぶ)の内側をめくってみましょう。
- 通常より濃いピンク色になっていませんか?
- 細かい石畳のように皮膚がゴワゴワしていませんか?
- 湿っていたり、黒や赤茶色の耳垢が見られませんか?
これらは外耳炎のサインかもしれません。

🧫 外耳炎の原因は「耳」だけではありません
一見、耳の問題のように思えるかもしれませんが、実は外耳炎は「耳の病気」というよりも、体全体の皮膚病の一部として現れるケースが非常に多いのです。
米国皮膚科学会(American College of Veterinary Dermatology)のデータによれば、外耳炎の約8割がアレルギーなどの基礎疾患に関連していると報告されています。
外耳炎の根本的な原因になりやすい疾患
- 🌾 食物アレルギー(例:鶏肉や小麦、大豆など)
- 🐾 アトピー性皮膚炎(環境アレルゲンに対する過敏反応)
- 🦠 マラセチア(酵母菌)や細菌の異常増殖
- 🪳 耳ダニ(若齢犬で特に多い)
- 💊 不適切な点耳薬や過度な洗浄による二次性炎症
こうした背景疾患を治療せずに、耳だけを治療しても、すぐに再発してしまうことが多いのです。

🩺 診察では何をするの?
当院では、次のようなステップで外耳炎の診断と治療を進めます。
- 問診と視診:症状の経過、環境、食事、体質を詳細に聞き取り
- 耳垢の顕微鏡検査:マラセチア、細菌、耳ダニの有無を確認
- 耳鏡検査:外耳道や鼓膜の状態を直接確認
- 必要に応じたアレルギー検査:アトピーや食物アレルギーの確認
これらを踏まえ、対症療法(点耳薬、洗浄)だけでなく、根本的な体質改善のための治療を提案しています。
💡 治療のポイント:原因ごとのアプローチ
🧴 感染型(マラセチア・細菌)
- 抗真菌薬や抗生物質の点耳薬
- 耳洗浄で汚れをしっかり除去
🍖 アレルギー型
- 食事療法(加水分解食や除去食)を数週間以上かけて実施
- ステロイドやアポキル®、サイトポイント®等の免疫調整薬
🧬 慢性反復型
- 耳の皮膚が厚く硬くなっていたら、長期管理プランが必要
- 外耳の構造変化や鼓膜損傷がある場合はCT検査や手術適応も検討

❗ 放っておくとどうなる?
外耳炎を放置すると、次のようなリスクがあります。
- 📉 聴力の低下や喪失
- 🔁 中耳炎・内耳炎への進行(神経症状を伴う)
- 🌀 頭を傾ける、ぐるぐる回る(前庭障害)
- 🔄 慢性化して、完治が難しくなる
特に1年に3回以上外耳炎を起こしている子や、片耳だけ慢性的に悪化する子は、単なる感染ではなく、内因性アレルギーや免疫異常が強く関与しているケースが多いです。
🐶 当院のサポート体制
当院では、再発しない耳の健康を守るために、以下のような取り組みを行なっています。
✅ 耳の健康チェック(受診時毎回)
✅ アレルギー検査導入による原因究明の徹底
✅ 皮膚科診療経験豊富な獣医師による継続ケア
✅ シャンプー指導や自宅ケア用品の提案
耳の病気を「すぐ治る軽いもの」と考えず、愛犬のQOL(生活の質)を守る大切なサインととらえてあげてください。

Q1:犬の外耳炎の症状は?
A:耳をかく、頭を振る、耳が赤い、臭い、耳垢が多い、触ると痛がるなどが代表的です。
Q2:犬の外耳炎の原因は?
A:アレルギー、湿気、細菌・マラセチア感染、耳の構造(垂れ耳)、耳ダニなどが関与します。
Q3:犬の外耳炎は自然に治りますか?
A:自然治癒はほぼ期待できず、放置すると慢性化・中耳炎へ進行するリスクがあります。
Q4:犬の外耳炎の治療方法は?
A:耳洗浄、点耳薬(抗菌・抗真菌・抗炎症)、原因疾患(アレルギーなど)の管理が基本です。
Q5:犬の外耳炎の予防方法は?
A:定期的な耳チェック、過剰な耳掃除を避けること、湿気管理、アレルギー管理が重要です。
📲 まとめ
- 耳をかく、赤い、におう → 外耳炎のサインかも
- 外耳炎は「耳の病気」ではなく「皮膚の病気の一部」
- アレルギーや免疫疾患が背景にあることが多い
- 再発防止には、耳だけでなく身体全体を診ることが大切
🐾気になる症状があれば、お早めにご相談ください。
飼い主さまと一緒に、愛犬が快適に暮らせる耳の健康管理をサポートいたします。
分かりやすいサイトがありますので、ぜひご覧ください。
住友ファーマアニマルヘルス株式会社の犬の外耳炎について
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つまり、あらゆるペットに対応する総合的な診療を行なうことができます。
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