◆豊田市で信頼できる鳥の診療可能な動物病院 ― エキゾチックアニマル診療科のご案内

鳥は、犬や猫とはまったく異なる生理や体の構造を持つ繊細な生き物です。見た目には元気そうに見えても、実は体調を崩していることが少なくありません。そのため、鳥類に特化した知識と設備を備えた動物病院での診療が欠かせません。
当院のエキゾチックアニマル診療科では、愛知県豊田市周辺エリアにお住まいの飼い主様に向け、インコ・オウム・文鳥・カナリア・フクロウなど多種の鳥類に対応した診察・治療・相談を行っています。


◆鳥の診療内容と診療時間

当院では、以下のような鳥専用の診療を行っています。

* 健康診断（定期検診・体重管理・糞便検査・口腔内・そ嚢・翼・爪のチェック）
* 感染症の検査と治療（オウム病・マイコプラズマ・カンジダ症・トリコモナス症など）
* 外傷・骨折の治療および手術
* 消化器・呼吸器・皮膚疾患の診察と治療
* 栄養管理・飼育環境の相談
* 繁殖期・換羽期の体調管理
* 行動異常（毛引き・鳴き声・ストレス行動）に関するカウンセリング

診療時間は下記の通りです。

* 平日・土曜・日曜・祝日：午前8:00〜12:00／午後16:00〜21:00
* 休診日：水曜日
* 詳しい診療時間・予約方法につきましては、「お問い合わせ・予約」のページをご覧ください

急な体調不良の場合は、まずLINEでご相談ください。症状によっては救命救急として優先的に診察を行います。


◆対応可能な鳥の種類とその特性

当院では、以下の鳥類の診療に対応しています。

* セキセイインコ、オカメインコ、コザクラインコ
* ボタンインコ、ワカケホンセイインコ、ヨウム、モモイロインコ
* ブンチョウ、ジュウシマツ、カナリア、フィンチ類
* フクロウ、ハヤブサなどの猛禽類
* アヒル、ニワトリ、ウズラなどの家禽類

鳥は種類ごとに解剖生理的特徴・代謝速度・ストレス耐性が大きく異なります。たとえば、インコ類は栄養過多による肝疾患が多く、文鳥は気温変化や換羽期の体力低下に注意が必要です。猛禽類では外傷や骨折、寄生虫感染がしばしば見られます。
これらの特徴を踏まえ、当院では種ごとの特性を理解したうえで、個体に合わせた治療方針を立てています。


◆鳥専用の検査・治療設備

当院には、小鳥のような小型種に合わせたX線撮影装置、血液化学分析機器などの検査装置、酸素ケージなどの治療設備を備えております。これにより、呼吸器疾患や骨折、体内異物などの診断が短時間で可能です。
また、保温入院室を設置し、体温管理が重要な鳥の入院治療にも対応しています。

さらに、爪切りや嘴のトリミング、羽のメンテナンスなどのケアも実施。トリミング・ホテル（ペットドック）サービスでは、身体検査や糞便検査などの健康チェックで状態を確認し、異常があればすぐに獣医師が治療のご提案をいたします。


◆鳥の一般的な疾患と予防

鳥の病気は、初期症状が非常に分かりづらいのが特徴です。よくある疾患には以下のものがあります。

* そ嚢炎・腸炎：食餌の質や環境変化によって起こる消化器疾患
* 脂肪肝：カロリーの多い食餌や運動不足が原因
* 呼吸器疾患：マイコプラズマ、アスペルギルスなどによる感染症
* PBFD・クラミジア感染症（オウム病）：他の鳥との接触や外部感染による感染性疾患
* 羽毛疾患（毛引き・ストレス性）：心理的ストレスや栄養不足が関与

定期的な健康診断により、これらの疾患を早期に発見することができます。年1〜2回の健康診断と糞便検査を推奨します。


◆栄養管理と飼育環境

鳥の健康を支える基礎は「食」と「環境」です。
ペレット食を基本とし、穀物シードだけに偏らない食事を心がけましょう。カルシウム不足を防ぐため、ボレー粉やカトルボーンの設置も有効です。
また、室温は20〜28℃、湿度は40〜60％を目安に保ち、長時間の強い直射日光や冷暖房の風が直接当たらない場所で飼育してください。

ケージ内には鳥種により、止まり木・おもちゃ・隠れスペースを用意し、ストレスを軽減。環境を整えることが、病気の予防に直結します。


◆緊急時の対応と来院時の注意

鳥は体調が急変しやすい動物です。
「膨らんでじっとしている」「食欲がない」「呼吸が荒い」「羽が乱れている」などの症状が見られた場合は、すぐにご連絡ください。

ご来院時は以下の点に注意してください。

1. 保温：キャリーの中にカイロを貼るなどして、温度を保つ
2. 静寂：大きな音や人の声でストレスを与えない
3. 糞便：検査のため、来院直前の糞を一緒に持参
4. 他の鳥との接触を避ける：感染・ストレス予防のため

緊急時には優先的に診察を行い、必要に応じて手術・入院対応も可能です。


◆ ご予約・相談方法

当院では、ライン予約に対応しています。
初めての方は、診察前に症状や経過をお聞きするため、事前に詳しい事前問診票のご回答が必要です。

予約診療では、診療時間・休診日・空き状況を気にせず、ご予約いただいた時間にお越しいただいて、待ち時間ゼロで受診できるので、待ち時間のストレスを減らすことができます。
※感染防止のため、複数羽を連れての来院時は予約時間枠の関係で、余裕をもって事前にお知らせください。


愛知県豊田市内には、鳥類を専門的に診察できる動物病院は限られています。当院をはじめ、エキゾチックアニマルを診療する病院が増えつつありますが、まだ全国的にも対応できる施設は多くありません。
当院では、鳥類だけでなくウサギ・リス・モルモット・爬虫類など小動物にも対応しており、総合的なエキゾチックアニマル診療を行っています。


◆鳥の診療を通じてお伝えしたいこと

鳥は感情豊かで、強い絆を築ける家族の一員です。しかし、その体は非常にデリケートで、飼い主さまのちょっとした気づきが命を守ることにつながります。
当院では、飼い主様との相談を重視し、生活環境や食事内容まで含めた総合的なケアを行っています。

鳥の「いつもと違う」を感じたら、迷わずご相談ください。
私たちは豊田市の地域に根ざし、鳥たちの健康と幸せを守るパートナーとして、常に最新の知見と丁寧な診療を心がけています。


セキセイインコ、オカメインコ、
コザクラインコ、ボタンインコ、
アキクサインコ、サザナミインコ、
マメルリハ、コガネメキシコインコ、
ヨウム、ナナクサインコ、
ゴシキセイガイインコ、ダルマインコ、
ウロコインコ、オキナインコ、
ビセイインコ、シロハラインコ 、
コミドリコンゴウインコ、

ブンチョウ、ジュウシマツ、
カエデチョウ 、カナリア、
キュウカンチョウ、

ウスユキバト、ジュズカケバト、
チョウショウバト、

コールダック（ナキアヒル）、
ニワトリ、チャボ、ウコッケイ、
ウズラ、

オニオオハシ、

ハリスホーク（モモアカノスリ）、
チゴハヤブサ、
アメリカチョウゲンボウ、
メンフクロウ、
アフリカオオコノハズク、
コキンメフクロウ、
アフリカワシミミズク、
ヨーロッパワシミミズクなど

＜よく見られる疾患＞
鳥インフルエンザ (Avian Influenza)、ニューカッスル病 (Newcastle Disease)、伝染性気管支炎 (Infectious Bronchitis)、クリプトスポリジウム症 (Cryptosporidiosis)、サルモネラ症 (Salmonellosis)、カンピロバクター症 (Campylobacteriosis)、マイコプラズマ感染症 (Mycoplasmosis)、ポックスウイルス感染症 (Poxvirus Infection)、リンパ性白血病 (Lymphoid Leukosis)、コクシジウム症 (Coccidiosis)、ヘキサミタ症（Hexamitosis）、副鼻腔炎（Sinusitis）、気嚢炎 (Airsacculitis)、卵管炎 (Salpingitis)、脂肪肝症 (Hepatic Lipidosis)、嗉嚢炎（Ingluvitis）、嘔吐 (Vomiting)、持続発情（Persistent estrus ）、難産・産卵障害（Dystocia）、体腔炎（Coelomitis）、アスペルギルス性肺炎 (Aspergillosis)、クロアカ炎 (Cloacitis)、クロアカ脱 (Cloacal Prolapse)、内部寄生虫 (Internal Parasites)、外部寄生虫 (External Parasites)、ビタミン欠乏症 (Vitamin Deficiencies)、ビタミンA欠乏症 (Hypovitaminosis A)、甲状腺機能低下症 (Hypothyroidism)、代謝性骨疾患（Matabolic Bone Disease）、骨軟化症 (Osteomalacia)、鳥ポリオーマウイルス (Avian Polyomavirus)、サーコウイルス感染症・オウム類嘴羽毛病 (PBFD;Psittacine Beak and Feather Disease)、毛引き症（Feather Picking）、心筋症 (Cardiomyopathy)、腎不全 (Renal Failure)、呼吸器感染症 (Respiratory Infections)、マレック病 (Marek's Disease)、悪性腫瘍 (Malignant Tumors).